神棚を設置したいけれど、
「石膏ボードの壁にどうやって付ければいいの?」
「コンクリート壁は穴を開けても大丈夫?」
――そんな疑問を持つ方は少なくありません。
神棚は信仰の場であると同時に、重量物でもあるため、誤った方法で設置すると落下事故やマンションの場合は管理規約違反につながる恐れがあります。
本記事では、DIYでの施工方法から、大工に依頼した方がよいケースまでわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 神棚の正しい取付位置と方角
- 壁材ごとの正しい取付方法
- マンション・戸建て・賃貸での神棚設置の注意点
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神棚取付の基本知識
神棚を正しく祀るには、まず「どこに」「どのように」設置するかが大切です。
方角や高さには古来からの決まりがあり、逆に避けるべき場所も存在します。ここでは、神棚取付の基本となる位置や条件を整理して解説します。
適した方角と設置位置

神棚は「東向き」または「南向き」で、目線より高い位置に設置するのが基本です。
東向きや南向きは日の光が差し込む方向で、古来より神聖とされてきました。また、目線より高い場所に設けることで「神様を見上げて祀る」形となり、失礼にならない祀り方ができます。
避けた方が良い場所

神棚は、水回りや出入口の上、または上を人が通る位置は避けましょう。また寝室に設置する場合はベッドや布団の真上・足元にくる位置は不適切です。
水や湿気が多い場所は清浄さを損ないやすく、神棚やお札が傷みやすくなります。出入口や人通りの激しい場所は、落ち着いて祈れないだけでなく、神様を見下ろす形になる恐れがあります。さらに、神棚の真上に人が歩く部屋があると、「神様を踏みつける形」になるとされ、避けるべきとされています。
「清潔で静かな空間」「神様を敬える高さ」が神棚設置の基本条件です。
壁材別|神棚取付方法ガイド

神棚の棚板は、家の壁材によって取付方法が大きく変わります。誤った方法で取り付けると落下や破損の危険があるため、壁の種類ごとに正しい施工を知っておくことが大切です。ここからは代表的な3種類の壁材ごとの取付方法を解説します。
①石膏ボード

石膏ボードは築30年以内の住宅ではほぼ標準的に採用されている壁材です。強度が低いため、そのままビスを打つのは危険ですが、「間柱に打つ」「アンカーを使う」の2つの方法で安全に設置できます。
間柱にビスを打つ方法(最も安全)

下地にある「間柱」を探して、そこにビス(先のとがったネジ)を打つのが最も安心・確実な方法です。
石膏ボード自体は1〜2kgしか耐えられませんが、間柱(木の下地)に打ち込めば20kg以上の耐荷重も可能になるからです。

間柱の探し方
柱は壁の裏側にあるため、柱の位置を探すために専用の器具を使います。壁をトントンと叩いて音の違いで探す方法もありますが、慣れていない方は機具を使うのが安全です。


下地探し器やセンサーで位置を確認し、神棚の棚板を支える金具部分を間柱上に合わせます。これにより重量のある二段棚や雲板付きでも安全に固定可能です。
石膏ボードアンカーを使う方法

どうしても間柱に合わせられない場合は、石膏ボード用アンカーを使います。
アンカーとは、石膏ボードの裏側で広がって固定され、ビス(先のとがったネジ)が簡単に抜けないようにするための部品です。これを使えば通常よりしっかりとした強度を確保できますが、耐荷重には限界があります。
アンカーだけで支えるのは不安定になりがちです。できる限り間柱を狙い、どうしても合わない部分だけをアンカーで補う形が理想です。
石膏ボード取付まとめ
石膏ボード壁で神棚を取り付ける場合は、基本は間柱固定、やむを得ない場合のみアンカーを補助的に使うのが正解です。DIYで不安な場合は、プロの大工に依頼することで安全性と見た目の美しさを両立できます。
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②コンクリート壁

マンションやRC造の住宅ではコンクリート壁が多く使われています。ただし、工事前にその壁が「専有部」か「共用部」かを確認することが大切です。確認方法と施工のポイントを解説します。
専有部か共用部かの確認

まずはその壁が「専有部(自分の持分)」か「共用部(建物全体の構造)」かを確認しましょう。分譲マンションで購入しているとはいえ共用部へ穴を開けることは管理規約違反となる可能性があるためまずは確認が必要です。
DIYでの穴あけはトラブルになりやすいので、必ず事前に管理規約を確認しましょう。
- 管理規約の「専有部分と共用部分」という項目に記載されていることが多い
- 重要事項説明書(購入時や入居時に渡される書類)にも記載されていることが多い
コンクリート本体に施工する
コンクリート壁に穴を開けて良いという確認が取れたら施工をしていきます。
コンクリートそのものに取り付ける場合は、コンクリートドリル+プラグ+コンクリートビスを使います。


コンクリートは硬いですが穴あけ施工では脆さが出てきます。そのままネジは効かず、プラグで補強する必要があります。
RC造のコンクリートへの施工は難易度高めです。
DIYでは難しいケースが多いため、専門の大工に依頼するのが安心です。

③砂壁

和室や古い住宅に多い砂壁は見た目はしっかりしていますが、実際は脆くビス(先のとがったネジ)が効きません。正しくは①の石膏ボードと同じく内部の間柱や表面の木部(なげし等)を狙って取り付けます。

砂壁は粒状で崩れやすく、石膏ボードアンカーもほとんど効きません。そのため内部の間柱や表面に見える柱・鴨居(かもい)・長押(なげし)などの木部に固定します。

L字の金具などを用いて神棚の棚板を固定します。
壁に穴を開けない方法(賃貸向け)

賃貸住宅やコンクリート壁などで「穴を開けられない」場合は、床と天井で固定する突っ張り式の柱を使う方法がおすすめです。壁を傷つけずに神棚を設置できます。
床と天井に圧力をかけて固定するため、壁を傷つけずに棚板を取り付けられます。退去時も原状回復の心配がありません。ホームセンターや通販で手に入る「ディアウォール」や「ラブリコ」を使えば、柱を簡単に設置可能です。
この柱に棚板をビスで固定すれば、耐荷重も十分確保できます。
賃貸や壁を傷つけたくない場合は、突っ張り柱方式が最適解です。強度もあり、神棚を安全に祀れる環境が整います。
DIYとプロ依頼の境界線
神棚の取付はDIYでも可能ですが、壁材や棚板の種類によっては危険を伴います。ここでは、DIYで対応できる範囲とプロに依頼すべきケースを整理します。
DIYで対応できるケース

・木下地がしっかりしている場合
間柱や梁に直接ビス(先のとがったネジ)を打てる環境
・小型・軽量の棚板を設置する場合
一段型の神棚など、耐荷重がさほど求められないもの
・DIY経験があり、工具を使い慣れている場合
水平器や下地探し器を活用できる人
プロに依頼すべきケース

石膏ボードや砂壁など下地が弱い壁
間柱の位置が分かりにくく、強度不足になりやすい
コンクリート・鉄骨壁に取り付けたい場合
専用のドリルやビットが必要で、DIY難易度が高い
二段棚や雲板付きなど重量のある棚板を使う場合
落下リスクが高いため、施工技術が求められる
マンションで管理規約の確認が必要な場合
共用部に穴を開ける可能性があり、トラブル回避のため専門家に任せたい
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当社施工実績

内容 | 棚板制作と賃貸マンションへの取付工事 |
税込総額 | 55,000円(税込) |

工事内容 | 引っ越し先への取付工事 |
税込総額 | 25,000円(税込) |

工事内容 | 取付工事 |
税込総額 | 19,000円(税込) |
よくある質問(FAQ)
まとめ

神棚の取付は、壁材や住宅の種類によって適切な方法が異なります。
築30年以内の多くの住宅は石膏ボード壁で、間柱を狙ってビス(先のとがったネジ)を打つか、必要に応じてアンカーを併用するのが基本です。
マンションのコンクリート壁では、まず専有部か共用部かを管理規約で確認し、許可があればプラグや専用ビスで施工します。
和室の砂壁は脆いため、内部の間柱や表面の柱・長押などの木部を活用するのが安全です。
賃貸では壁を傷つけない突っ張り柱方式が有効です。
小型・軽量の神棚はDIYでも設置可能ですが、重量のある棚板や下地が不安な場合は大工に依頼するのが安心です。正しい方法を知って安全に神棚を祀りましょう。
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