石膏ボードの壁に穴が・・穴の大きさ別修理方法と費用徹底解説!

「壁に穴を空けてしまった…!」
ドアノブを強くぶつけたり、家具を運んでいる途中で当ててしまったり。。
小さい穴だからと放置してしまうと、ひび割れが広がったり、壁紙が浮いたりして見た目が悪くなるだけでなく、内部に湿気が入り込んでカビや下地の劣化につながるおそれもあります。
この記事では、穴の大きさ別に「自分でできる修理方法」と「プロに頼んだ場合の費用相場」をわかりやすく解説。
放置せず、今すぐできる最適な対処法を知ることで、壁をきれいに長持ちさせる方法が見つかります。
- 自分でできる石膏ボード修理の方法
- DIYとプロ依頼、それぞれの費用目安
- 修理が必要なタイミングと、業者に頼むべきケース
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修理費用の目安|DIY(材料費) vs プロ依頼

壁の穴はサイズによって修理方法も費用も大きく変わります。
以下の表では、DIYで直す場合の材料費とプロに依頼した場合の費用相場を比較しています。
穴の大きさ・修理方法 | DIY材料費の目安 | プロ依頼の目安 |
---|---|---|
小さな穴(直径3〜10cm程度) メッシュパッチ+パテ補修 | 約3,000〜6,000円前後 | 約15,000〜40,000円前後 |
大きな穴(直径10cm超) 石膏ボード部分交換+クロス補修 | 約7,000〜15,000円前後 | 約40,000〜80,000円前後 |
・DIYの費用は材料(メッシュパッチ・パテ・石膏ボード・補修クロスなど)のみを想定。
→工具をすでに持っている人なら、数千円で修理可能。
・プロ依頼の費用は、出張費・施工費・材料費・仕上げ費をすべて含む金額。
→壁紙の種類や施工範囲によっては上限に近づく。
・壁紙の色柄が特殊な場合や同柄在庫がない場合は、周囲をまとめて貼り替える。
知っておきたい!石膏ボード壁の構造

石膏ボードとは、石膏(せっこう)という鉱物を紙で挟んだ建築用の板です。
軽量で加工しやすく、耐火性にも優れているため、現在ほとんどの住宅で室内の壁や天井の下地材として使われています。
壁の構造(壁紙+石膏ボード+柱)

一般的な住宅の壁は、次の3層でできています。
- 壁紙(クロス):デザインや色を決める表面材。
- 石膏ボード:壁の形をつくる板材。衝撃を受けると割れやすいが、遮音性と防火性が高い。
- 柱(木材や軽量鉄骨):壁全体を支える骨組み。強度を保つ要となる部分。
壁の穴、放置するとどうなる?

小さな穴でも、そのまま放置すると次のようなトラブルが起きやすくなります。
カビの発生
穴から湿気が入り込み、石膏ボード内部の空気がこもることでカビが繁殖。特に洗面所や北側の部屋など、湿気が多い場所では注意が必要です。
下地の腐食
石膏ボードの奥にある木製下地は、水分を吸うと腐りやすい性質があります。穴から侵入した湿気が時間をかけて木材を劣化させ、壁全体の強度が低下することもあります。
クロス(壁紙)の劣化
ボードが割れたままだと、壁紙が浮いたりシワができたりします。また、接着面が弱くなり、壁紙が自然に剥がれてくるケースもあります。
DIYで「小さな」壁の穴を修理する方法
小さな穴(直径3〜10cm程度)であれば、メッシュパッチを使った補修で十分きれいに直せます。
初めての方でも、手順さえ守ればしっかり仕上がります。
必要な道具と材料

まずは以下の道具と材料をそろえましょう。
どれもホームセンターやネット通販で手軽に購入できます。
- メッシュパッチ(穴を覆う専用シート)
- パテ(穴を埋める補修材)
- サンドペーパー(仕上げの研磨用)
- 補修用壁紙シール
- ローラー
- カッターナイフ、定規
市販の「壁穴補修セット」を使うと、これらの道具が一式そろっているため便利です。
修理手順

カッターで穴の周りの壁紙を四角く切り取り、石膏ボードの欠けた部分を露出させます。浮いた壁紙や粉っぽい部分は取り除いておきましょう。

穴の大きさより少し大きめのメッシュパッチを貼り、しっかり密着させます。

ヘラを使ってパテを薄くのばし、メッシュの上を均一に覆います。乾燥時間は商品によって異なりますが、目安は1〜2時間です。
乾いたらサンドペーパーで軽く研磨し、表面をなめらかにします。指で触って凹凸がなければOKです。

補修箇所より一回り大きいサイズの壁紙を用意し、貼り付けます。次の工程のためにピタッとくっつぎすぎないよう注意してください。

下地の壁紙と補修用壁紙が重なっている部分を切ります。補修用壁紙の切れ込みを入れた部分を除去します。次の工程にかけて壁紙が動かないように注意します。

補修用壁紙を部分的にめくって、切ったところの内側にある下地の壁紙を慎重にはがします。最後に継ぎ目部分をローラーでしっかり押さえて、はみ出たのりがあれば拭いて完了です。
失敗しやすいポイント
パテの厚塗りで凹凸が残る
厚く塗りすぎると、乾いたあとに凹んだり割れたりします。薄く数回に分けて塗るのがコツです。
メッシュが透けて見える
パテを均一に塗らないと、仕上がり時にメッシュの格子が透けます。重ね塗りでカバーしましょう。
クロスの色味が合わない
補修部分だけ白っぽく浮くことがあります。目立つ場所なら、周囲ごと少し広めに貼り替えると自然に仕上がります。
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DIYで「大きな」壁の穴を修理する方法
直径10cmを超えるような大きな穴は、メッシュパッチでは強度が足りません。この場合は石膏ボード自体を部分的に交換する方法が必要になります。
少し手間はかかりますが、正しく施工すれば見た目もきれいに、しっかり補修できます。
必要な道具と材料

まずは以下の道具と材料をそろえましょう。
どれもホームセンターやネット通販で手軽に購入できます。
- 石膏ボード(厚さ9.5mmまたは12.5mm)
- 角材(幅2〜3cmほどの木片)※補強用
- ビス(25〜30mm程度)
- 電動ドライバーまたはドライバー
- カッターナイフ・ノコギリ・定規
- パテ・ヘラ・ローラー
- 壁紙
既存の石膏ボードと同じ厚みを選ぶこと。9.5mmか12.5mmが一般的です。
修理手順

まず、穴のまわりの壁紙(クロス)を10cmほど広め、もしくは一面丸ごと剥がします。
理由は、後で新しい石膏ボードをはめ込んだりパテを塗ったりする際に、クロスの端が邪魔にならないようにするためです。
剥がしたら、カッターやノコギリで穴の周囲を四角くカットし、欠けた石膏ボードの部分を取り除きます。

開けた穴の内側に角材(当て木)を裏から差し込み、両端を既存の石膏ボードにビスで固定します。
この角材が新しいボードを支える“受け材”となります。
ビスを強く締めすぎるとボードが割れるため、軽く止まる程度でOKです。

継ぎ目やビス頭をパテでしっかり埋め、乾燥させます。乾いたらサンドペーパーで軽く研磨し、表面をなめらかに整えます。
1回で平らにならない場合は、薄く2〜3回に分けて塗るときれいに仕上がります。

補修部分の上に壁紙を貼り戻します。ここからの流れは、上記の小さな穴を補修する場合と同じです。
もし同じ柄のクロスが手に入らない場合は、補修シートやアクセントクロスを使うのもおすすめ。
自然な仕上がりにしたい場合は、周囲も含めて少し広めに貼り替えると継ぎ目が目立ちにくくなります。
失敗しやすいポイント
角材の固定が甘い
ビスが緩いと、新しいボードが沈み込みやすくなります。
角材は左右どちらか2か所以上、しっかり固定しましょう。
石膏ボードの厚みが違う
既存の壁より薄いボードを使うと段差ができ、仕上げ後に目立ちます。
パテの厚塗りによる割れ
乾燥後にひびが入る原因になります。薄く重ねて仕上げましょう。
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DIYでは難しいケースと注意点

石膏ボードの穴修理は、軽い破損なら自分でもできますが、構造や安全に関わる部分は必ずプロに任せましょう。
電気配線が近い場合は絶対に触らない
穴の中をのぞいて電線が見える、またはスイッチやコンセントのすぐ近くにある場合は、自分で作業するのは非常に危険です。
誤って配線を傷つけると感電や漏電のリスクがあり、火災につながるおそれもあります。このようなケースでは、内装職人に依頼しましょう。
30cm以上の大きな穴は構造補修レベル
直径30cmを超える穴は、部分補修ではなく構造の補強やボード張り替えが必要になります。この規模になると、内部の角材や下地材も損傷していることが多く、DIYでは強度を十分に回復できません。
こうした場合は、下地の再施工ができる内装職人や大工に依頼するのが確実です。
自分では失敗しそうな場合もプロに任せる
DIYに慣れていない方が大きな穴の補修を行うと、ボードの段差やパテのムラ、クロスの浮きなどが発生しやすく、結局「見た目が悪くなってやり直し」になるケースも多いです。
一度やり直すと、最初からプロに依頼するよりも高くつくこともあるため、不安がある場合は無理せず最初から相談しましょう。
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賃貸物件で壁に穴を開けてしまった場合の対処法

まずは焦らず、管理会社に報告を
賃貸では、壁に穴を開けてしまった場合、自分で勝手に修理するのはNGです。まずは管理会社または大家さんに連絡し、状況を報告しましょう。
無断で補修すると、退去時に「隠ぺいした」と判断され、余計に修繕費がかかる可能性もあります。
原状回復の基本ルールを理解する
国土交通省のガイドラインでは、通常の使用でできる汚れや小さなピン穴は借主の負担にならないとされています。
一方、家具をぶつけた・子どもが遊んでいて穴を開けたなどの明らかな過失による破損は、原則として借主負担になります。
小さな穴なら相談のうえでDIYも可能
ドアノブや家具の角でできた小さな穴(3〜10cm程度)であれば、管理会社に報告したうえで、DIY補修を提案しても問題ない場合があります。
ただし、仕上がりが悪いと「再施工費用」が発生することもあるため、不安ならプロに頼んだ方が確実です。
カビや湿気による劣化は経年劣化扱い
壁紙の浮きや黒ずみなど、湿気やカビが原因の劣化は、多くの場合「経年劣化」としてオーナー負担になります。自分のせいかどうか判断が難しいときは、写真を撮って相談するとスムーズです。
プロに依頼する場合の流れと相場

プロに依頼する流れ
壁の穴修理を業者に依頼する場合は、次のような手順で進みます。
写真を送るか、現地で状況を確認してもらいます。
穴の位置・下地・湿気・配線などをチェック。
石膏ボード補修 → パテ → クロス仕上げまでを一貫対応。
色味や凹凸を確認して完了。
作業時間は
小さな穴:2時間前後
大きな穴:2時間~半日 が目安です。
プロ依頼の費用相場
穴の大きさ・内容 | 費用相場(税込) | 主な作業内容 |
---|---|---|
小さな穴(〜10cm)メッシュ補修+クロス貼替 | 約15,000〜40,000円前後 | メッシュ補修・パテ仕上げ・部分クロス貼替 |
大きな穴(10〜30cm)石膏ボード部分交換+クロス仕上げ | 約40,000〜80,000円前後 | 石膏ボード交換・角材補強・パテ・クロス貼替 |
費用が変動する主な要因
- 壁紙の種類:柄物や輸入クロスは在庫・施工コストが上がる
- 施工箇所の位置:高所や天井など、作業難度が高い場所は割高
- 下地の状態:湿気・カビ・腐食があると補修範囲が広がる
- 出張費や最低施工費:小規模補修でも1〜1.5万円程度は発生することが多い
同じ部屋で複数の傷や穴をまとめて依頼すると、
出張費が1回分で済み、1ヶ所あたりの費用を下げられることがあります。
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よくある質問(FAQ)
- 石膏ボードの穴はどのくらいの大きさまでDIYで直せますか?
-
目安として直径10cm程度までなら、メッシュパッチとパテを使ってDIYで修理可能です。
ただし、30cmを超える大きな穴や下地まで損傷している場合は、強度が不足するためプロへの依頼が安全です。 - 自分で補修したら、見た目が悪くなりました。やり直せますか?
-
パテの厚塗りや研磨不足で凹凸が出ることがあります。軽いムラであれば再研磨して再塗り直し可能ですが、クロスの継ぎ目が浮いている場合は一度剥がしてやり直しが必要です。不安があれば、職人に仕上げだけ依頼することもできます。
- 賃貸物件で壁に穴を開けてしまいました。自分で直しても大丈夫?
-
自己判断で直すのは避けましょう。退去時の原状回復義務に関わるため、まずは管理会社に連絡して指示を仰いでください。小さな穴であればDIY提案を了承してもらえることもありますが、無断補修はトラブルのもとになります。
- プロに頼むとどのくらいの費用がかかりますか?
-
一般的な相場は以下の通りです。
- 小さな穴(〜10cm):約15,000〜40,000円前後
- 大きな穴(10〜30cm):約40,000〜80,000円前後
費用には材料費・出張費・施工費が含まれております
- 修理に来てもらうまでどのくらいかかりますか?
-
業者や時期によりますが、早ければ最短当日〜翌日対応が可能です。
- 同じような穴が複数あります。まとめて直せますか?
-
もちろん可能です。複数箇所を同時に修理すると、出張費が1回分で済むため費用を抑えられることが多いです。1〜3ヶ所程度なら1時間前後で仕上がることもあります。
- クロスの柄がもう手に入らない場合はどうすればいい?
-
まったく同じ柄がない場合は、似た色の量産クロスか、あえてデザインを変えたアクセントクロスで仕上げるのがおすすめです。
部分的な張り替えでも自然に見えるよう、職人が境目を目立たないように調整してくれます。 - 業者を選ぶときに注意すべき点は?
-
「内装・クロス専門の職人が在籍しているか」「見積が明朗か」を確認しましょう。
写真だけでざっくり見積もってくれる業者もありますが、正確な料金を知りたい場合は現地調査つきの見積をおすすめします。 - 自分で修理してみたいけど、不器用でも大丈夫?
-
メッシュパッチを使った小さな補修なら、不器用な方でも可能です。
最近は「壁穴補修セット」が販売されており、必要な道具がすべて揃っています。ただし、乾燥や研磨の工程を省くと仕上がりが悪くなるため、焦らず丁寧に作業するのがコツです。
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まとめ

壁の穴は、どんな住宅でも起こり得るごく一般的なトラブルです。
原因の多くは、家具の接触やドアノブの衝突、または内部の下地の劣化など。決して「仕方ない」と諦める必要はありません。
正しい方法で早めに対処すれば、見た目も安全性もすぐに回復できます。小さな穴はDIYでも十分補修できますが、30cmを超える大きな穴や配線が近い場合は、無理をせず専門の職人に相談するのが確実です。
放置してしまうと、カビや下地の腐食など二次被害につながることもあります。
「少し気になるな」と感じた段階で、一度プロに見てもらう。それが、住まいを長くきれいに保ついちばん確実な方法です。
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