ドアの穴埋め完全ガイド|DIYからプロ依頼まで費用相場も解説

ドアにぽっかりと穴が空いてしまった——そんな経験はありませんか?
家具の角がぶつかったり、子供が投げたおもちゃが当たってしまったり。
一見小さなダメージでも、放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、湿気が入り込んでドアの内部が劣化する原因にもなります。
この記事では、ドアの穴を自分で補修する方法から、プロに頼んだ場合の費用相場までをわかりやすく解説します。
穴の大きさやドアの素材に合わせて最適な修理方法を選び、見た目も強度もきれいに復元しましょう。
- 自分でできるドアの穴埋め方法
- DIYとプロ依頼、それぞれの費用目安
- 賃貸物件で穴をあけてしまった場合の対応法
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ドア修理費用の目安|DIY(材料費) vs プロ依頼

ドアの穴補修は「自分でするか」「プロに頼むか」で、費用が大きく変わります。
ここでは、それぞれにかかるおおよその金額を比較してみます。
修理費用比較|DIYとプロ依頼の目安
修理方法 | DIY費用目安 | プロ依頼目安 | 向いているケース |
---|---|---|---|
パテ埋め+塗装 | 約2,000〜5,000円 | 約25,000〜45,000円 | 小さな穴・へこみ |
カッティングシート貼り | 約3,000〜8,000円 | 約25,000〜50,000円 | 広範囲の傷、穴隠し・デザイン変更 |
・プロ依頼の価格は「出張費+材料費+作業費込み」の一般的な相場です。特に表面材の張り替えや、化粧板が剥がれているケースは高額になりがちです。
・DIY費用はあくまで材料購入のみの目安であり、塗装や仕上げの品質には個人差があります。
・色合わせや木目再現が必要な場合はプロ依頼推奨。見た目の自然さが大きく変わります。
知っておきたい!ドアの構造

私たちが普段見ているドアは、一枚の厚い板のように見えます。
しかし実際は、ほとんどのドアが「フラッシュ構造」という軽量な仕組みでできています。
ドアの構造(フラッシュ構造)

フラッシュ構造とは、表面を薄い化粧板(または塩ビシート)で覆い、その内側に木枠と紙ハニカムなどの芯材を組み込んだ構造のことです。内部はほとんどが空洞になっており、見た目よりもずっと軽く作られています。
メリット:
軽量で開閉がしやすく、湿気による「反り」や「ねじれ」が起きにくい。
製造コストも抑えられ、住宅用の室内ドアとして非常に普及しています。
デメリット:
中が空洞なため、衝撃に弱く、強くぶつかると簡単に穴が空いてしまう。
特に中央部分は芯材が少なく、ドアノブの衝突や家具の接触で破損しやすい場所です。
軽くて便利な一方で、衝撃には弱い

フラッシュ構造のドアは、軽さと扱いやすさが魅力です。
しかしその内部構造上、外からの強い衝撃に弱く、穴が空きやすいという面もあります。
DIYでドアの穴補修は出来るのか?

結論から言えば、ドアの穴補修はDIYでも可能です。
ただし、どんな方法を選ぶかによって、仕上がりの美しさや難易度が大きく変わります。
主な補修方法は「塗装」と「シート貼り」の2種類
ドアの穴を直す方法は大きく分けて次の2つです。
- 塗装で直す方法
穴をパテで埋めて研磨し、着色・木目描きで仕上げる方法。
補修箇所が小さい場合(目安:直径10cm以内)に向いています。 - シート貼りで直す方法
穴を埋めたあと、木目調のダイノックシートや化粧シートを貼る方法。
広い範囲やデザインを重視する場合に適しています。
DIYでできるのはどちら?
どちらの方法も道具さえあればDIYで挑戦できますが、塗装による補修はプロの技術が求められる部分が多くあります。
特に木目のあるドアの場合、補修箇所が広くなるほど「木目を描いて自然に見せる」技術が必要です。
この木目描きは職人の経験による部分が大きく、DIYで挑戦すると色味や線の方向が合わず、かえって目立ってしまうことも少なくありません。
一方で、シート貼りは比較的DIY向きです。
最近はホームセンターやネット通販でリメイクシートが豊富に手に入り、カッターとヘラがあれば誰でも施工できます。また、塗装のように乾燥時間を待つ必要がないため、作業時間も短縮できます。
補修方法 | 向いているケース | 難易度 | 見た目の仕上がり |
---|---|---|---|
塗装(パテ+着色) | 小さな穴(直径10cm以内) | ★★★★☆(難しい) | 色合わせ次第で自然 |
シート貼り(ダイノック・リメイク) | 広範囲の傷・デザイン変更 | ★★★☆☆(やや難しい) | きれいに仕上がる |
DIYなら「シート貼り」が現実的
仕上がりや見た目の自然さを求めるなら、まずは「シート貼り」からチャレンジするのがおすすめです。
シート貼りでドアの穴を修理する手順
カッティングシートを使った穴補修のやり方を見ていきましょう。
必要な道具

まずは以下の道具と材料をそろえましょう。
どれもホームセンターやネット通販で手軽に購入できます。
- パテ(穴を埋める補修材)
- 角材 (当て木用)
- カッターナイフ、定規
- べニア板
- カッティングシート(商品名:ダイノックシート)
- サンドペーパー(仕上げの研磨用)
- 木工用ボンド
▼パテやカッティングシート(商品名:ダイノックシート)はこれらが手に入りやすいです


修理手順

まずは穴をカッターを使って四角く切り取りなおす。開口した穴を裏側から当て木をし、表面からべニア板を被せてボンドで塞ぐ。


シートを貼り付け、空気を抜きながら密着させます。ヘラで端部を押さえ、カッターで余分をカットして完成です。
メリット
- 貼るだけなので簡単。広範囲の補修も可能
- デザイン豊富で、好みの色や質感にリメイクできる
デメリット
- シートが薄いため、下地が平らでないと浮きやシワが出やすい
- 継ぎ目や角の仕上げが難しい
- 色が合わないときは4面全てにシートを貼らないとチグハグになる
プロに依頼する場合
費用目安:約25,000〜50,000円前後
熱処理でしっかり密着させ、段差のない美しい仕上がりにします。
玄関ドアなどにも使われる耐久性の高い施工方法です。
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塗装でのDIYをおすすめしない理由
ここまで読んで「塗装でも自分でできそう」と思った方もいるかもしれません。しかし実際のところ、塗装による補修はDIYでは非常に難易度が高い方法です。理由は主に次の3つです。
専用の道具が必要で、扱いが難しい

ドアの補修塗装を自然に仕上げるためには、「エアブラシ」や「スプレーガン」といった専用の塗装機材が必要になります。これらを使わずに筆やスプレー缶で塗ると、塗料がムラになったり、境目が目立ったりしてしまいます。
また、家庭用のスプレーでは塗料の粒子が粗く、プロが使うようななめらかなグラデーションやツヤ感を出すのは難しいのが現実です。
木目の再現が非常に難しい

木目調のドアの場合、穴の部分だけを塗っても「木目の線」が途切れて見えてしまいます。これを自然に見せるには、木目の流れ・太さ・方向・濃淡を筆で描き足す必要があります。
これは完全に職人の感覚的な技術で、少し線の角度や色が違うだけで、逆に補修跡が目立ってしまいます。
ツヤ合わせ(光沢調整)がもっとも難しい

ドアの表面は、つや消し・半ツヤ・光沢仕上げなど、製品によってさまざまです。
その「ツヤ感」を周囲の部分と一致させないと、光の反射で補修箇所がすぐわかってしまうのです。
ツヤ調整には、塗料の希釈率やスプレー距離、乾燥温度まで管理が必要で、これはDIYではほぼ再現ができません。
プロに依頼する場合
費用目安:約25,000〜45,000円前後
DIYと比べて費用はかかりますが、
「補修跡がわからない」レベルを求めるなら塗装はプロ一択です。
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賃貸ドアで穴をあけてしまった場合の対応
賃貸物件でドアに穴をあけてしまった場合、焦って自分で直そうとするのは要注意です。誤った対応をすると、原状回復トラブルや敷金の返還トラブルに発展する可能性もあります。
ここでは、正しい順序と費用を抑えるコツを紹介します。
まず確認すべきこと(管理会社・原状回復義務)
まず最初にすべきことは、管理会社や大家さんへの連絡です。賃貸契約には「原状回復義務」が定められており、入居時の状態に戻す責任は基本的に入居者にあります。ただし
- 経年劣化による破損
- 日常使用で自然に生じた傷
は借主の負担にならないことが一般的です。
したがって、「どの程度が自己負担になるのか」は管理会社が判断するケースが多いため、まずは写真を撮って状況を報告するのが第一歩です。
賃貸物件のドアをDIYで直すのは基本NG
見た目は一時的にきれいになっても、以下のようなリスクがあります。
- 使用した材料が原因で、塗装や化粧板が変色・剥離する
- 修理跡が悪化し、補修範囲が広がって再修理が必要になる
- 「自己修理により損傷が拡大した」と判断され、全額自己負担になる
特に塗装やシート補修を自己流で行うと、後から「オリジナルの部材での交換が必要」と判断されるケースも多いです。
修理費を抑える方法(敷金精算・保険利用)

ドアの穴修理は、火災保険の補償特約でカバーできることがあります。
この補償は、偶発的な事故(家具をぶつけた・子どもが蹴ったなど)による破損にも対応します。
保険を使う場合の流れ:
- 保険証券で「破損・汚損」補償の有無を確認
- 修理業者に見積書と修理報告書を作成してもらう
- 写真と書類を保険会社に提出
- 承認後、修理費が指定口座に振り込まれる
敷金精算時も、保険で費用をまかなえれば実質負担をゼロにできるケースもあります。
まとめ|焦らず、まずは管理会社と相談を
賃貸のドアに穴をあけてしまった場合は、
- まず管理会社へ報告
- DIYで直さない
- 保険が使えるか確認
この3ステップが鉄則です。
自己判断で動かず、専門の修理業者に相談すれば、余計な費用を防ぎながらスムーズに原状回復できます。
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よくある質問(FAQ)
- ドアに小さな穴が空いた場合、自分で直せますか?
-
はい。直径5cm以内の小さな穴やへこみであれば、DIYでも補修可能です。パテで埋めて塗装、もしくはシートを貼る方法があります。ただし、木目やツヤを自然に再現するのは難しく、見た目をきれいに仕上げたい場合はプロ依頼がおすすめです。
- どのくらいの穴からプロに頼むべきですか?
-
目安としては、10cmを超える穴や貫通している場合です。中が空洞の「フラッシュ構造ドア」は強度が弱いため、裏板補強が必要になることがあります。DIYでは難しい作業なので、プロに任せたほうが確実です。
- 火災保険でドアの修理費用は出ますか?
-
はい、条件を満たせば火災保険(破損・汚損補償特約)で修理費がカバーされる場合があります。
「家具をぶつけた」「子どもが誤って蹴った」など、偶発的な破損は対象になることが多いです。 - 賃貸物件のドアに穴を空けてしまいました。どうすればいいですか?
-
まずは管理会社や大家さんに報告しましょう。
自己判断でDIY修理をすると、かえって費用を請求されることもあります。
場合によっては火災保険を使えるケースもあるため、写真を撮って相談するのがベストです。 - ドアごと交換した方がいいケースはありますか?
-
穴が大きく、芯材まで損傷している場合や、表面全体がめくれている場合は、補修よりも交換が安くなるケースもあります。築年数が経っているドアでは、補修しても周囲の塗装が劣化していることが多く、見た目を統一する意味でも交換を検討する価値があります。
- DIYで失敗した場合、後からプロに直してもらえますか?
-
はい、可能です。
ただし、DIYで塗装を重ねてしまったり、補修材が硬化している場合は再補修が難しく、費用がやや高くなることがあります。失敗したと思った時点で早めに相談するのがおすすめです。 - 見積もりだけでもお願いできますか?
-
もちろん可能です。リペルンでは写真を送るだけで無料見積りが可能です。
「これくらいの穴なら直せる?」「火災保険が使える?」といった相談もLINEで気軽に受け付けています。
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まとめ

ドアの穴やへこみは、どんな家でも起こり得るごく一般的なトラブルです。原因の多くは、家具やドアノブの衝突、あるいは内部の構造的な弱さなど。決して「仕方ない」と諦める必要はありません。
正しい方法で補修すれば、見た目の美しさも安全性もすぐに回復できます。小さな穴やへこみであればDIYでも十分対応できますが、内部まで貫通している場合や化粧板がめくれている場合は、無理をせず専門の職人に相談するのが確実です。
放置してしまうと、湿気やカビ、芯材の劣化など二次的なダメージにつながることもあります。「少し気になるな」と感じた段階で早めに対処することが、ドアを長くきれいに使い続けるいちばんのポイントです。
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