ウッドフェンス(板塀)の新設・修理はいくら?費用相場丸わかり

「ウッドフェンスを新しく作りたいけれど、いくらかかるんだろう…」
「板塀がグラついてきた。出来れば修理だけで済ませたい…」

そんなお悩みはございませんか?

ウッドフェンスは、家の印象やプライバシー性を左右する大切な部分。
その一方で、素材や高さ、長さ、現場の条件によって費用に大きな幅が出やすい工事でもあります。

さらに、傷みがある場合は、部分的な交換で済むケースもあれば、柱の根元が腐って全体の補強が必要になるケースも。
「どの程度の費用を考えておけば安心なのか?」を判断しづらいのが実情です。

でも大丈夫。
この記事では、ウッドフェンスの“新設”と“修理”、どちらの不安にも応えられるように、費用相場と内訳、追加料金が発生しやすいポイント、素材ごとの違い、安く抑えるコツまでわかりやすくまとめています。

ぜひ最後まで読まれてください!

この記事を読んでわかること
  • ウッドフェンスの施工費用相場
  • 修理にかかる費用の目安
  • 費用を安く抑えるポイント

▼「いますぐ修理してほしい!」という方は、こちらからご相談ください。近くの職人が最短即日対応いたします。

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目次

ウッドフェンス(板塀)の施工費用はいくら?

ウッドフェンスの施工費用は、1mあたり15,000〜45,000円前後になるのが一般的です。

ただし、この金額はあくまで「目安」。
実際の費用は、どんな素材を使うか・どれくらいの高さにするか・何m施工するかによって大きく変わります。

中でも、とくに差が出やすいのが素材の違いです。
同じウッドフェンスでも、天然木・人工木では、見た目も耐久性も、そして1mあたりの価格も大きく異なります。

素材ごとの特徴と価格帯

素材価格帯(1mあたり)耐久性メンテナンス
天然木(杉・桧)15,000〜25,000円前後★★☆☆☆(中)2〜3年ごとに塗装が必要
レッドシダー20,000〜30,000円前後★★★★☆(高)必要に応じて塗装
人工木(樹脂+木粉)30,000〜45,000円前後★★★★★(非常に高い)ほぼ不要(腐らない)

天然木 → 安くて自然な見た目
レッドシダー → 天然木の中では耐久・デザインともに優秀
人工木 → 初期費用は高いが“最も長持ち”でメンテも不要

高さごとの費用イメージ

高さ1.2m前後のウッドフェンス

ウッドフェンスは、高さによって費用が変わるのが特徴です。
たとえば、1.2m前後のフェンスは最もよく選ばれる高さですが、圧迫感が少なく、庭や境界フェンスとして使いやすいサイズ感です。

一方、1.8m前後は“しっかり隠したい”ときに使われる高さ。全身が見えなくなるぶん風を強く受けるため、支柱を深く埋め込んで補強しないと倒れる危険が高く、施工にはより注意が必要です。

以下では、これらの高さごとにどれくらい費用が変わるのかを、表でわかりやすくまとめています。

■高さ1.2mの場合

長さ素材費用の目安
5m天然木(杉・桧)8〜15万円
レッドシダー10〜18万円
人工木15〜25万円
10m天然木(杉・桧)15〜25万円
レッドシダー20〜30万円
人工木30〜45万円
20m天然木(杉・桧)28〜45万円
レッドシダー35〜55万円
人工木55〜85万円

■高さ1.8mの場合

長さ素材費用の目安
5m天然木(杉・桧)12〜22万円
レッドシダー15〜26万円
人工木22〜35万円
10m天然木(杉・桧)25〜40万円
レッドシダー30〜50万円
人工木45〜70万円
20m天然木(杉・桧)45〜70万円
レッドシダー55〜90万円
人工木85〜130万円

1.8mの場合は高さがある分、風を受けやすく倒れやすいため、支柱の太さ・埋め込み深さ・コンクリート量が増える。

付帯工事(解体・整地)

付帯工事とは、古いフェンスの撤去・現場の整地・廃材の処分など、フェンスを新しく設置する前に必要となる準備作業のことです。

この部分は現場の状態で大きく変わるため、フェンス本体よりも見積もり差が出やすいポイントです。

古いフェンスの解体撤去費用:2万円~8万円

撤去作業自体は難しくないのですが、廃材処分費が上がっているため量によって大きな金額になる場合があります。
またコンクリート基礎になっていて一度壊す必要がある際は撤去費用が更に加算されます。

整地(地面の高さ調整):数万円~

斜面が急であったり、地盤が柔らかすぎる、または固すぎるなどの場合は別途整地費用が発生することがあります。

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ウッドフェンス(板塀)の修理費用

新設の場合の費用をお伝えしましたが、「できれば今あるウッドフェンスを活かして、少ない費用で長持ちさせたい」という方も多いはずです。

実際、ウッドフェンスは、全部を解体して作り直さなくても、低コストで効果を出せる修理方法 がいくつかあります。

その中でも特に多いのが、①防腐塗装②柱の補強工事 です。

① 防腐塗装(費用が安く、効果が高い)

木材は紫外線や雨にさらされると、色あせ・反り・ひび割れ・腐食が一気に進んでしまいます。
防腐塗料を塗り直してあげることで、水分の吸い込みを防ぎ、木の劣化スピードをぐっと遅らせる ことができます。

軽い傷みなら、塗装するだけで 見た目も耐久性も復活し、2〜3年寿命を延ばす ことも可能です。

内容費用目安
幅2~3m以内3万〜5万円
幅3~10m以内5万〜8万円
幅10~20m以内8万〜12万円

②柱の補強工事

根本が朽ちている状態

ウッドフェンスのトラブルで最も多いのが、地面と接している柱の根元が弱くなることです。
雨水が溜まりやすい場所のため、木材はどうしても劣化が早く、フェンス全体がぐらついたり、押すと傾く症状が出やすくなります。

ただし、根元の腐食が軽度であれば、柱そのものを交換せず“補強工事”で強度を取り戻す ことが可能です。

よくある補強方法 (費用の目安:2万〜5万円/箇所)

  • 柱の横に 添え柱 を立てて固定する
  • 腐っている部分を切除し、金物で補強
  • 根元だけコンクリートで固めて安定性を確保

交換より工事が小さく済むため、費用を抑えたい人に選ばれます。

支柱が金属の場合は修理がしやすい

ウッドフェンスは、支柱(柱)が木材か金属かによって修理のしやすさが大きく変わります。もし支柱がスチールやアルミ製のタイプであれば、木製支柱と比べて 劣化が遅く、修理費用を大幅に抑えやすい のが特徴です。

金属支柱は雨水に触れても腐らないため、フェンス全体がぐらつく原因となる “根元の腐食” がほとんど起きません。
そのため、倒れた・傾いたといった深刻な症状になりにくく、修理の範囲も木材部分に限定されることが多いです。

よくある修理内容(費用の目安:3万〜7万円前後

  • 木材の横板だけ新しい板に張り替える
  • 緩んだビスの締め直し+金物での補強
  • 色あせた部分だけ防腐塗装して延命

金属支柱のフェンスは、
「柱はそのまま使えて、木材部分だけ手を加える」 という形で修理できるため、木製支柱よりも長く使い続けられるのが大きなメリットです。

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費用を抑える3つのコツ

ウッドフェンスは、素材や高さ、施工内容によって費用に幅が出やすい工事です。しかし、ポイントを押さえるだけで 同じ仕上がりでも費用を大きく抑えることが可能 です。

ここでは、プロの現場でも実践される「コスパ良く仕上げる3つのコツ」を紹介します。

①既存の塀があれば、まずは修理できないか相談する

既存の塀があって、作り直しを考えている場合は今あるフェンスを活かせる部分がないか をチェックしましょう。

  • 支柱が金属でまだしっかりしている
  • 傾いていない
  • 板材だけ傷んでいる

といったケースなら、横板の張り替え/補強/塗装だけで復活できる 可能性があります。

新設すれば数十万円の工事でも、修理で済めば 数万円以内の“経済的な工事”に変わる ことも少なくありません。

②10年以上使うなら人工木、10年以内の運用なら天然木も

素材選びは、費用と耐久性のバランスを決める最重要ポイントです。

人工木(樹脂木)

  • 腐らない・反らない・色あせが少ない
  • メンテ不要で長持ち(耐用15〜20年)
  • 初期費用は高めだが長期的には安い

天然木(杉・桧など)

  • 初期費用が安い
  • 雰囲気が良い
  • 2〜3年ごとに塗装で耐久性は上がる

つまり、長期なら人工木、短期なら天然木で費用を最適化できる という考え方です。

③地元の職人に直接依頼する

工務店やリフォーム会社を介さず、地元の職人に直接依頼することで費用を抑えられます。施工品質はそのままに、コストを減らすなら地元職人への直接依頼が最もシンプルで効果的です。

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ウッドフェンス(板塀)を長持ちさせるための注意点

ウッドフェンス工事は一見シンプルに見えますが、実は 「支柱の仕様」や「施工方法」 を間違えると、数年以内に傾いたり倒れるリスクが高くなる工事でもあります。
ここでは、現場で数多くのトラブルを見てきたプロの視点から、知っておくべき注意点 をわかりやすくまとめました。

木製支柱で高いフェンスは作らない

木製で支柱を作ったがため、3年で廃棄となった事例

高さ1.8mのような「目隠しフェンス」は、風を強く受けるため、支柱の強度が最も重要になります。木製支柱で高いフェンスを作ると、雨水で根元から腐りやすく、強風のたびに揺れ、最悪の場合は倒壊につながることも。

結果として 再施工 → 追加費用 がかかり、初期費用より高くついてしまうケースも珍しくありません。

高フェンスはアルミ・スチールなどの金属支柱が基本。これが長持ちするフェンスの“鉄則”です。

天然木フェンスは必ず塗装をする

天然木のフェンスは、塗装をしないまま放置すると 1〜2年で一気に劣化します。

施工直後に必ず 防腐塗装をするか、塗装済み材を使うこと。これだけで寿命が大きく変わります。

依頼先は価格だけで選ばない

検索すると “激安フェンス工事” をうたう業者を目にしますが、実はこうした業者ほど

  • 支柱を浅く埋める
  • コンクリが少ない
  • 防腐塗装が甘い
  • 補強なし

といった見えない部分の手抜きが発生しやすいです。

その結果、数年以内に傾く → 直せない → 全面やり直しという最悪のパターンも。

金額だけで決めず、施工内容の透明性と技術力 で判断することが大切です。

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よくある質問(FAQ)

高さ1.2mと1.8mで費用はどれくらい変わる?

1.8mは風対策や支柱補強が必要なため1.2〜1.5倍ほど高くなります。

柱の根元が腐っています。直せますか?

軽度なら補強できますが、重度の腐食は新設が必要です。

防腐塗装の費用と効果は?

数万円の負担で、2〜3年寿命を延ばせます。

人工木と天然木どちらが良い?

10年以上使うなら人工木、短期間の運用なら天然木がコスパ良いです。天然木も3年に一回ほど塗装などのメンテナンスを行えば20年以上持たせることも出来ます。

施工期間はどれくらい?

5〜20mのフェンスで2日~3日程度が目安です。

DIYで設置できますか?

支柱の水平・掘削が難しいため、高さ1.8m以上は業者施工が推奨されます。高さ1.2m以下であればDIYも可能ですが、工具も必要となるためプロに任せることをお勧めします。

どの職人に頼めばいい?

主に外構屋さんか大工さんが対応しています。

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まとめ

ウッドフェンス(板塀)の費用は、素材・高さ・支柱の状態で大きく変わります。
とくに多いトラブルは柱の根元の劣化で、ここを見極められれば、「修理で済むのか」「新設が必要なのか」が判断できます。

フェンス全体がまだしっかりしている場合は、塗装や部分補修だけで寿命を延ばせる ことも多く、無駄な出費を防げます。

逆に、高さ1.8mの目隠しフェンスや柱の腐食が進んだケースでは、支柱の強度確保が最重要 で、適切な施工が長持ちのカギになります。

迷ったときは、現場を見て原因を判断してくれる地元の職人に相談するのが最も確実 です。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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