お風呂が寒い!0円から出来る最強の防寒対策&グッズ10選

冬になると「お風呂だけ異常に寒い」「入るまでがつらい」という声は一気に増えます。
特に高齢の家族がいる場合、寒い浴室はヒートショックの危険性もあり、放置できない問題です。

当社はこれまで、介護施設・デイサービスなどの浴室リフォームや安全対策を数多く担当してきました。
その経験から、今回本当に効果がある寒さ対策だけを厳選して紹介します。

家庭でも簡単に再現できる方法から、少しの工事で劇的に暖まる方法まで、すべてわかりやすくまとめました。
「その手があったか!」と思える工夫や、
「え、ここだけ変えればそんなに違うの?」というプロ視点も盛り込んでいます。

今日からできる対策で、お風呂時間を一気に快適にしていきましょう!

この記事を読んでわかること
  • 介護の現場で使われる即効性のある防寒対策
  • 数千円〜数万円で劇的に改善できる、防寒グッズ
  • プチ工事で改善できる寒さ対策リフォーム

▼「いますぐ対策をしてほしい!」という方は、こちらからご相談ください。近くの職人が最短即日対応いたします。

専門オペレーターが丁寧に対応

目次

まず知っておきたい——なぜ冬のお風呂はこんなに寒い?

冬になると「どうしてお風呂だけこんなに寒いの?」と思う人は少なくありません。
実は、浴室の寒さは 家の構造上の理由が大きく、どれか1つではなく複数の要因が重なっているケースがほとんどです。

ここでは、お風呂が冷え切ってしまう原因を4つにまとめて解説します。
理由が分かれば、どの対策が効果的かが明確になります。

浴室や脱衣所の窓・ドアから熱が逃げている

古い住宅のお風呂では大きな窓がついていることが多い

お風呂の寒さの最大要因は、実は 「窓」。冬場の住宅では、室内が失う熱のうち 50〜60%が窓から逃げる といわれています。特に浴室は

  • アルミサッシで断熱性が低い
  • 窓ガラスが単板のまま
  • ドア下に数ミリの“すきま”がある

といった条件が重なり、冷気が入り放題になります。

さらに、入浴後に結露がつきやすく、外からの冷気を室内に“引き込みやすい”状態にもなっています。

窓とドアは寒さの主犯格。ここを対策すると体感温度が大きく変わります。

タイル浴室は構造的に冷える

タイルは見た目の良さと耐久性で優れていますが、冬場はとても冷えます。

  • 足を置いた瞬間に熱が奪われて冷たい
  • 壁も床も天井も冷たい塊になっている
  • 一度冷えると、暖まるまで時間がかかる
  • 多くのタイル浴室は断熱材がほとんど入っていない

そのため、室温を上げても、タイル自体が冷たいまま → 空気も冷たいままという悪循環が生まれます。

タイル浴室は構造的に寒くなりやすい

北向きの浴室は寒くなりやすい

浴室が家の北側にある場合、寒さは一段と強くなります。

日本の住宅は「日当たりの良い南側を居室に、北側を水まわりに配置する」傾向が強いです。そのため、多くの家庭で浴室・脱衣所が北側に集まり、構造的に冷えやすくなっています。

  • 日光がほぼ入らず、終日温度が上がらない
  • 外気の風が当たりやすく、外気温の影響を受けやすい
  • 結露が増え、壁・床の表面温度がさらに下がる

実際、北側の部屋は南側と比べて冬に3〜7℃低いというデータがあり、浴室の寒さとも強く関連します。

特に「タイル × 北向き × 窓あり」の組み合わせは、現場でも“最強クラスに寒い浴室”として知られています。

古い換気扇・設備から冷気が逆流している

「換気扇が古い家ほどお風呂が寒い」これは現場でもよく見られる現象です。なぜかというと、逆止弁(冷気の逆流を防ぐフタ)が壊れているためです。

  • 冬の外気がそのまま浴室に入ってくる
  • 24時間換気のせいで“常に冷気の通り道”になっている
  • 浴室全体が冷蔵庫のように冷え続ける

実際、換気扇交換だけで「寒さが大幅に改善した」という例は多く、意外と見落とされがちな原因です。

古い換気扇は“冷気の入口”。小さな工事で劇的に改善することもあります

寒い浴室が危険な理由——ヒートショックのリスク

寒い浴室を放置すると、体が急激な温度差にさらされ、ヒートショックのリスクが高まります。特に冬場は、暖かい室内、寒い脱衣所浴室という温度差により、

  • 脱衣時:血圧が急上昇
  • 入浴中:血圧が急激に低下
  • 立ち上がり時:めまい・ふらつきなど

といった身体への負担が一気に増えます。

高齢者にとっては、転倒や失神につながる可能性もあり、寒さ対策は快適さだけでなく“安全対策”として非常に重要です。

なお、ヒートショックを防ぐための具体的な対策については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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お風呂・脱衣所の寒さを解消する対策・グッズ10選

寒さ対策は「高額なリフォーム」だけが答えではありません。実は、“数千円〜数万円のアイテム”で劇的に改善しているケースが多いのです。

ここでは、当社が介護施設や一般住宅の施工を行う中で、「これは本当に効いた」「現場でも定番」という10の対策を厳選して紹介します。

どれも 家庭で簡単に再現できる ものばかりです。

① 厚手の暖簾(のれん)で冷気ストップ

脱衣所の寒さの多くは、他の部屋から流れ込む冷気。介護施設でも、暖房効率を上げるために厚手の暖簾を活用することが多いです。

  • 脱衣所と廊下を暖簾で仕切るだけで温度が上昇
  • 上にカーテンレールをつけると「隙間が減って気密性がUP」
  • 賃貸でもOK・工具不要で設置可(つっぱり棒)

手軽・安い・効果が大きい。家庭で再現しやすい鉄板対策

②タオルウォーマーでほかほかタオル+湿度アップ

タオルウォーマーとは、タオルを温めておける小型の保温機で、ホテル、サロンでよく使われています。実は家庭でも簡単に導入でき、タオルがほかほかになるだけでなく、濡れたタオルをかけると湿度が上がるため体感温度も上がる優れものです。

  • 温かいタオルに触れるだけで“安心感”が生まれる
  • 心理的な冷えストレスが大幅に減る
  • 体温の低下を防ぎ、着替えがスムーズに進む

③脱衣所のスポット暖房

脱衣所は服を脱ぐため、体が一番冷えやすい場所
足元〜腰あたりをピンポイントで暖めるスポット暖房が重宝されます。

  • 最優先は「足元」
  • 1〜3万円で導入しやすい
  • 火傷しない距離に置くこと

遠赤外線タイプはすぐ暖まるので使い勝手が良い

④寒さ対策にもなる滑り止めマット

参照元:https://amzn.asia/d/bbPBG8t

介護現場では、転倒リスクを減らすため、水はけの良い滑り止めマットを使っています。実は床のタイルに直接触れなくなるためこれだけでも体感温度は大きく変わります。

  • 濡れた床での転倒を防ぐ
  • 足元が冷えにくい

⑤3分暖め法+換気扇OFFで浴室内を一気に温める

介護施設の入浴介助でも使われる即効テク

  • 熱めのシャワーを3分ほど壁・床にかける
    → 冷たいタイルが一気に暖まり、浴室の空気も温まる
  • 入浴中は換気扇OFFにする
    → 冷気の流入を防ぐ

これだけで、体感温度が一気に上昇します。

費用は1回あたり10〜25円(ガス代+水道代)程度。「簡単なのに効果が大きい」ため介護施設でもよく使われる手法です。

⑥古い換気扇を交換する

費用目安(本体代+作業費+諸経費):5万円~10万円

寒い浴室の“黒幕”になりがちなのが 古い換気扇。換気扇を交換することで寒い空気が入ってくることを防げる可能性が高いです。

  • 逆止弁が壊れ → 外気が逆流
  • 常に冷たい空気が入ってくる

⑦浴室ドアの交換 (ドアだけ交換も可能)

費用目安(本体代+作業費+諸経費):5万円~15万円

古くなったドアなどは建てつけが悪くなり隙間風が入ってきやすくなります。ドアの建てつけ調整から、交換も行うことが出来るため気密性が改善されます。

  • パッキン劣化や変形で“すきま風”が入り放題
  • ドアだけ交換、ドア+枠も交換など選べる

“窓の次に熱が逃げる場所”がドア。ここを改善すると暖かさが一段上がります。

⑧内窓を設置して脱衣所・浴室周りの断熱性を高める

費用目安(本体代+作業費+諸経費):5万円~15万円

脱衣所や浴室の窓に“内窓(二重窓)”を取り付けると、断熱効果が飛躍的に高まります。

冬の住宅が冷え込む一番の原因は 窓からの熱損失 です。暖房を入れても、古い単板ガラスの窓から冷気が入り込み、脱衣所や浴室周りが 5〜10℃程度まで下がりやすくなります。

内窓を追加すると「外気→既存窓→空気層→内窓」という構造になり、冷気の侵入が大きく遮断されます。

  • 工事時間は1ヶ所 30〜60分ほど
  • 冬でも外窓からの冷気を大幅にカット
  • 結露が減り、カビ対策にもなる

⑨浴室暖房乾燥機を後付けする

費用目安(本体代+作業費+諸経費):10万円~20万円

浴室暖房乾燥機を後付けすることで、暖かい浴室に早変わりします。

写真のような後付け専用タイプの浴室暖房機であれば、床と壁がタイルで出来た「在来浴室」にも設置可能であり、費用も工事費込みで20万円以内ほどで収まることが多いです。

  • 入浴10〜15分前に暖房を入れておくと、浴室温度が 5〜10℃上昇
  • 電気代は1時間あたり40円程で、月1000円~2000円程かかる計算
  • 高齢者だけでなく、小さな子どもがいる家庭でもメリットが大きい

コストはかかりますが、「浴室の寒さ」という根本原因を直接改善できるため、長期的な安心を手に入れたい家庭におすすめの対策です。

⑩浴室まるごとリフォーム

費用目安(本体代+作業費+諸経費):70万円~180万円

寒さを根本から解消したい場合は、浴室全体のリフォーム(ユニットバス化)は当然ですが大きな効果があります。

  • 断熱仕様のユニットバスは“床・壁・天井”すべてが暖かい
  • タイル浴室と比べて体感温度が段違い
  • 浴室乾燥機・換気設備・断熱ドアも標準装備のことが多い
  • 浴槽の保温性が高く、お湯が冷めにくい
  • 手すり・段差解消など介護向けオプションも充実

費用の目安は 70〜180万円前後(サイズ・設備グレードにより変動)。工期は 最短3〜5日 で、長年の寒さ・カビ・掃除のしにくさをまとめて解消できます。

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目的別・予算別の最適な寒さ対策早見表

「お風呂が寒い」といっても、

  • いますぐお金をかけずに何とかしたいのか
  • 1〜2万円ならかけても良いのか
  • 多少工事してでも根本から変えたいのか

によって、ベストな対策は変わります。そこで、これまで紹介した対策を「予算」ごとに表に整理いたしました。

【予算:0円〜5,000円】

対策ひとこと説明
① 厚手の暖簾(のれん)で冷気ストップ脱衣所の温度が上がる
⑤ 3分暖め法+換気扇OFF浴室を即効で暖める

こんな人に:

  • まずは「今日の入浴を何とかしたい」
  • 賃貸で大きな工事は難しい
  • 予算をほとんどかけたくない

【予算:1~3万円】

対策ひとこと説明
② タオルウォーマーでほかほかタオル+湿度アップ入浴前後の“ひやっ”を防ぐ
③ 脱衣所のスポット暖房足元からしっかり暖まる
④ 寒さ対策にもなる滑り止めマット転倒防止+冷たさ軽減

こんな人に:

  • 高齢の家族がいて、「冷え+転倒」が怖い
  • ある程度はお金をかけてもいいが、まずは3万円以内で様子を見たい

【予算:プチ工事 3〜25万円】

対策ひとこと説明
⑥ 古い換気扇を交換する冷気の逆流をストップ
⑦ 浴室ドアの交換(ドアだけ交換も可能)すきま風を大幅カット
⑧ 内窓を設置して脱衣所・浴室周りの断熱性UP窓対策の効果は絶大
⑨ 浴室暖房乾燥機を後付けする1台で暖房・乾燥・換気に対応

こんな人に:

  • 「グッズはもう揃えた。それでも寒い…」
  • 築20〜30年以上の家で、タイル浴室や北向きの浴室がある
  • 将来の介護も見据えて、安全性もアップさせたい

【予算:大型工事 30万円~】

対策ひとこと説明
⑩ 浴室まるごとリフォーム暖かさ・安全性を総合的に改善

こんな人に:

  • 築30〜40年以上で、お風呂の老朽化も気になっている
  • 「どうせ直すなら、寒さだけでなく段差・手すり・掃除も含めて整えたい」
  • 今後の介護や将来の暮らしまで見据えたリフォームを考えている

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よくある質問(FAQ)

お風呂が寒い原因は?

古い窓、タイル構造、北向きの配置。これらが大きな要因です。

お風呂が寒いことで何か問題がある?

ヒートショックの危険性が高まります。暖房の効いた暖かい部屋から寒いお風呂場、そして再度暖かいお湯につかるという一連の動きが心臓に大きな負担を与えます。

浴室に暖房器具を置いても大丈夫?

後付けの浴室乾燥機なら大丈夫ですが、コンセントのついた暖房機器などを浴室に持ち込むのは危険です。使っても脱衣所までにしましょう。

内窓って本当に効果ある?

空気の層を作ること、隙間風が無くなること。この二点から非常に効果が大きいといえます。室温も数度上がると言われています。

3分暖め法は何度くらいシャワーをかければ良い?

41度のお湯をかけて浴室全体を温めてください。冷え切った壁と床を温めることが目的なので、沸騰レベルのお湯は不要です。

脱衣所や浴室は何℃くらいがいいのですか?

冬場の部屋の温度が20℃ほどであることが多いので、できれば 15〜18℃以上 あると部屋との寒暖差が小さく、安全です。

ヒートショックは若い人にも起こる?

可能性はありますが、高齢者ほどリスクは高くありません。寒暖差には誰でも注意が必要です。

タオルウォーマーって本当に必要?電気代は高くない?

入浴前後の“ひやっ”を防ぐために効果は大きいです。電気代は1日30分〜1時間の使用で 数円〜十数円ほどなので、コストよりメリットのほうが大きいアイテムです。

タイル浴室が寒すぎる…マットだけで効果ありますか?

断熱マットは体感をかなり改善しますが、根本の改善には 内窓・換気扇交換・浴室暖房乾燥機が効果的です。

浴室暖房乾燥機の後付け工事って大変?

基本的に1日で工事完了します。当日のお風呂も入れます。そこまで大掛かりな工事にはならないのでご安心ください。

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まとめ|お風呂の寒さは“今日から”改善できる

寒い浴室は不快なだけでなく、ヒートショックや転倒など、高齢者にとっては命に関わるリスクも伴います。

しかし、今回紹介した対策の多くは、数千円〜数万円で今日から実践できるものばかり。

  • 厚手の暖簾や断熱マットで、冷えを簡単にブロック
  • タオルウォーマーやスポット暖房で、入浴前後の“ひやっ”を解消
  • 3分暖め法で、浴室の空気と壁を一気に暖める
  • 換気扇・ドア・内窓などのプチ工事で、体感温度が驚くほど改善
  • さらに本格的なリフォームなら、寒さ・安全性・掃除の手間まで丸ごと解決

どれも 「やれば必ず効果が出る」 対策です。

必要な部分だけ少しずつ進めるだけでも、お風呂の寒さは必ず改善します。あなたの家に合った“最適な一歩”を、ぜひ踏み出してください。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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