「雨漏れ」と「雨漏り」の違いは何?正しい知識と修理のポイント

住宅トラブルの中でも多いのが「雨漏り」です。ところが、現場や日常会話では「雨漏れ」という言葉を使う方も少なくありません
では、この「雨漏れ」と「雨漏り」は同じ意味なのでしょうか?それとも異なる言葉なのでしょうか?また、業者に相談する際にはどちらを使うのが正しいのでしょうか

本記事では、「雨漏れ」と「雨漏り」の言葉の違いを整理し、正しい使い方をわかりやすく解説します。あわせて、もし実際に雨漏りが起きてしまった場合に知っておきたい原因や対策についても触れていきます。

この記事を読んでわかること
  • 「雨漏れ」と「雨漏り」の正しい意味と使い分け
  • 実際の雨漏りが起きる主な原因
  • 専門業者に依頼した場合の修理方法と費用感

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目次

「雨漏れ」と「雨漏り」の違いとは?

日常会話の中で「雨漏れ」という言葉を耳にすることは少なくありません。ですが、建築やリフォームの現場では「雨漏り」と表記されるのが一般的です。ここでは、二つの言葉の違いを整理し、どちらを使うのが適切なのかを解説します。

正しい表記は「雨漏り」

「雨漏り」が正しい表記です。

辞書や建築関連の専門用語集でも「雨漏り」として統一されており、公的な書類や見積書にもこの表記が用いられています。そのため、業者へ相談したり修理を依頼する際には「雨漏り」と記載するのが適切です。

例えば、リフォーム会社の見積もり書や火災保険の申請書類では「雨漏り」と明記されます。「雨漏れ」と記載すると、場合によっては訂正を求められるケースもあるため注意が必要です

「雨漏れ」は口語・地方で使われるケースも

「雨漏れ」という言葉は「水漏れ」「ガス漏れ」といった言葉に影響を受け、自然に生まれた言い回しと考えられています。また、地域によっては「雨漏れ」という言葉の方が身近に感じられる場合もあります。

たとえば九州や関西の一部では、職人や住民が日常的に「雨漏れ」と口にすることがあります。検索エンジンのデータでも一定数「雨漏れ」で検索する人もおり、間違った表現とは言い切れません。

ただし公式な場では「雨漏り」を使うのが安心です。普段の会話や地域の表現として「雨漏れ」を使うことはあっても、業者に相談するときや書類に残すときは「雨漏り」と伝えるのが望ましいでしょう。

雨漏れと雨漏りの違いまとめ

項目雨漏れ(あまもれ)雨漏り(あまもり)
用語の正式性俗語・口語的表現、誤用に近い正式な表現、業界標準
国語辞典での記載なしあり
使用場面会話、口頭表現、非公式な場面書類、診断報告、公的手続き、業者対応
信頼性曖昧で誤認の恐れあり正確に意味を伝えられる
専門家の使用基本的に使用しない標準的に使用する

専門家に相談する際は「雨漏り」と伝えるのが正解です。

もし実際に「雨漏り」が起きているなら?

雨漏りが起きていた天井裏

雨漏りは言葉の違いよりも実際の被害が深刻です。ここからは、発生しやすい原因や放置した場合のリスク、そして応急的な対処法について解説します。

よくある原因(屋根・外壁・窓・雨樋など)

雨漏りの原因は上記イラストの通り多岐にわたりますが、代表的なのは屋根や外壁、窓まわり、雨樋の不具合です。

建物は常に雨風や紫外線にさらされており、時間の経過とともに劣化やズレ、ひび割れが生じます。こうした小さな隙間から雨水が侵入し、室内に被害を及ぼします。

  • 屋根瓦のズレや破損 → 雨水が直接侵入
  • 外壁のひび割れ → 雨が染み込み内壁へ広がる
  • 窓やサッシのシーリング劣化 → 隙間から水が侵入
  • 雨樋の詰まり → 水があふれて外壁や屋根を直撃

雨漏りの放置で怖いのは「二次災害」

柱や壁のカビや腐食

水による被害なので、カビや腐食などの問題とは切っても切り離せません。カビは健康に悪影響を及ぼしますし、腐食の場合は家の構造の耐久性低下に始まり、シロアリの発生源にもなってしまいます。

火災

侵入した雨水は、基本的に壁の中など見えない部分をつたってきます。壁の中には電気配線があり、もし電気配線が雨水に濡れてショートすれば漏電火災を発生させてしまう危険性があります。

大事な家具や洋服をダメにする

普段使用しない部屋などの雨漏りはなかなか気づきにくいものです。気づいたときには時すでに遅し、大事な家具や洋服が水に濡れ、カビも発生し買い替えなくてはならなくなります。

応急処置の具体的方法

雨漏りは放置すると被害が広がるため、応急処置で被害を最小限に抑えることが大切です。ただし、これらはあくまで一時しのぎ。根本解決には必ず専門業者の修理が必要です。ここでは代表的な応急対応と、そのポイントを紹介します。

バケツやタオルで水を受ける方法

タオルを敷くと水ハネがやわらぐ

室内に落ちる水はバケツや洗面器で受け止めましょう。

実用テクニック

  • バケツの底にタオルを敷いておくと、水はねの音を抑え、飛び散りも防げます。
  • 床にはレジャーシートやビニールシートを広げておくと、万一の飛び散りにも安心。
  • 複数箇所で水滴が落ちている場合は、新聞紙やタオルを敷き詰めて一時的に対応するのも有効です。

ブルーシートで屋根を覆う方法

屋根にブルーシートをかけるのは一時的に有効ですが、非常に危険な作業です。

実用テクニックと注意点

  • 必ず二人以上で作業し、一人が屋根に登る場合はもう一人が下からサポートする。
  • 強風・雨天時は絶対に屋根に上らない。転落のリスクが極めて高い。
  • 自治体によっては土嚢袋を無料配布しているケースもあるため、防災備蓄品として入手しておくと安心です。

命の危険を伴うため、基本的には業者に依頼するのが安全です。どうしても応急対応する場合は安全第一で行いましょう。

応急処置の限界

応急対応はあくまで「時間稼ぎ」です。雨漏りの原因は屋根や外壁、防水層の劣化など構造的な問題であることが多いため、根本的に直さなければ再発します。

雨漏り修理で使える保険・助成金

ここからは、雨漏り修理にかかる費用を抑えるために利用できる保険や補助金制度 について解説します。

  • 瑕疵担保責任
  • 火災保険
  • 耐震化リフォームに対する補助金
  • 自治体のリフォーム補助金
  • 国の補助金(省エネ・バリアフリーなど)

一つずつ見ていきましょう!

①築10年以内の戸建住宅の雨漏りは「瑕疵担保責任」で修理できる

築10年以内の戸建住宅で雨漏りが発生した場合、施工会社に無償修理を求められる制度があります。

新築住宅には「住宅瑕疵担保履行法」により、10年間の瑕疵担保責任(現:契約不適合責任)が義務付けられています。屋根や外壁などからの雨漏りは、この対象に含まれます。

例えば屋根材の施工不良やサッシまわりの不備による雨漏りは、建築会社に補修を求めることができます。費用は施主の負担ゼロ。

築10年以内なら、まずは「瑕疵担保責任」を確認しましょう。知らずに自己負担してしまうと大きな損になります。

②自然災害が原因なら「火災保険」が使える

火災保険の適用範囲は広い(契約内容にもよる)

台風や大雪、他にも落雷や風災などの自然災害で雨漏りが発生した場合、火災保険で修理費をまかなえる可能性があります。

ただし、経年劣化や施工不良は対象外。請求には「被害状況の写真」や「業者の見積書」が必須なので、火災保険が適用される案件の場合は業者への相談が必須となります。

自然災害由来の雨漏りは、自己負担せず火災保険を積極的に活用するのが賢い選択です。

③屋根改修なら「耐震化リフォーム補助金」が使える場合も

老朽化した屋根を軽量化する葺き替え修繕(例:瓦屋根から軽量屋根に葺き替え工事)など、耐震化につながるリフォームには、国や自治体が実施する補助金制度が利用できる可能性があります

耐震性を向上させる工事は、国土交通省や地方自治体が推進する「耐震改修事業」に該当し、資金支援の対象として公的に位置づけられています。

国レベルの制度

住宅建築物安全ストック形成事業」では、耐震診断や耐震改修に対する支援を案内中

自治体の制度例

  • 横浜市:木造住宅の耐震改修に対し、最大で一般世帯115万円、非課税世帯155万円の補助金を支給。対象は昭和56年〜平成12年初期築の住宅など。
  • 宇治市:「簡易耐震改修」(瓦屋根から軽量屋根への葺き替えなど)に対し、最大40万円の補助があります
  • 佐賀市:耐震補強設計と改修をセットで実施する場合、工事費の80%以内、上限115万円までの補助が可能

雨漏り修理の中で、結果的に屋根の葺き替えや軽量化につながる工事を検討中であれば、まずは自治体の耐震補助制度を確認し、公的メリットを最大限に活用しましょう。費用負担が大幅に軽減される可能性があります。

④自治体ごとの「リフォーム補助金」も見逃せない

お住まいの市区町村が独自に住宅リフォームの補助金制度を設けている場合があります。雨漏り修理や屋根改修が対象になることもあるので、確認しておくと数万円の節約につながります。

自治体の制度例:

  • 長崎市:「住宅性能向上リフォーム補助金」では工事費の20%(上限10万円)を補助。また「ながさき住みよ家リフォーム補助金」は工事費の10%(上限5万円)まで補助されます。
  • 世田谷区:「世田谷区エコ住宅補助金」として、屋根の高反射塗装に 10万円、外壁塗装を同時行うと +3万円、最大 13万円 を補助
  • 川越市:「住宅改修補助金制度」により、市内の施工業者を利用して住宅を改修した場合、工事費の5%(上限5万円)が補助。外壁や屋根の修繕も対象に含まれるため、雨漏り対策工事でも活用可能。
  • 徳島市:「住宅リフォーム支援事業」により、市内施工業者を利用した住宅改修に補助金を交付しています。申込多数の場合は抽選となりますが、屋根や外壁修繕など幅広い工事が対象です。

このように自治体ごとに補助金の金額や条件は異なります。まずは自分の地域の公式ホームページを確認し、利用できる制度がないか調べることで、修理費を数万円〜数十万円抑えられる可能性があります。

⑤国の補助金制度(省エネ・長期優良住宅化など)

雨漏り修理として屋根や外壁の改修を行う場合、国の補助金制度を利用できる可能性があります。工事内容によっては、数十万円単位で費用を抑えることが可能です。

具体的な制度:

  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業:既存住宅の性能向上リフォームに対して、工事費の1/3を補助。上限は100万円〜250万円。雨漏り修繕が断熱性能や耐久性の向上を伴う場合に対象となります。

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修理業者の選び方と見積もりのポイント

雨漏り修理に大切なのが「誰に修理を依頼するか」です。業者選びを誤ると、余計な費用がかかったり、修理後すぐに再発したりするリスクがあります。ここでは、失敗しないための3つのポイントを解説します。

1.雨漏り診断士や資格を持つ業者を選ぶ

雨漏りは原因の特定が非常に難しい工事です。経験が浅い業者に依頼すると「とりあえずコーキング」など場当たり的な対応になり、再発の危険性があります。
雨漏り診断士や建築士、建設業許可を持つ業者など、専門資格や豊富な施工実績を持つ業者を選ぶことが、確実な修理への第一歩です。

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2.相見積で比較する

複数業者(2~3社)から相見積もりを取りましょう。また金額だけでなく「内訳」もポイントです。
特に確認すべきは以下の3つです。

  • 足場代:工事全体の10〜30万円程度を占める大きな費用。別記されているか要チェック。
  • 諸経費:廃材処分費や交通費などが不透明に含まれていないか。
  • 保証内容:修理後に雨漏りが再発した場合、どの範囲まで無償対応してくれるのか。

この3点を比較することで「安いけれど保証がない」など、実際に損をする見積もりを見抜けます。

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3.相談や対応のスピードで選ぶ

雨漏りは一刻を争うケースも多いため、問い合わせ後のレスポンスが早く、現地調査や応急処置にすぐ対応してくれる業者を選ぶことが重要です。早期対応できる業者なら被害拡大を防ぎ、結果的に修理費も安く済みます。

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こんな雨漏り修理業者はNG!悪徳業者を見抜くポイント

今度は逆に悪徳業者を見抜くポイントを解説いたします
「本当にプロなの?」と疑ってしまうような、特に注意すべき業者の特徴をまとめました。

「とにかく安くします!」と強調する

相場よりも極端に安い見積りを提示して契約を急かす業者は要注意。大幅な値引きで安心させておきながら後から追加費用を請求するケースもあります。信頼できる業者は、最初から適正価格と根拠を提示してくれるものです。

原因調査をせずに工事を勧める

雨漏りは原因の特定が難しい工事です。現地調査もせずに「屋根全体を直したほうがいい」などと大がかりな工事を勧める業者は、避けた方が無難です。まずは散水テストや目視調査など、原因を確認したうえで見積りを出す業者を選びましょう。

契約を急がせて判断の余裕を与えない

「今なら安くできます」「今日中に決めないと足場が空かない」などと契約を迫る業者も危険です。施主が冷静に考える時間を与えないやり方は、トラブルにつながりやすい典型的なパターンです。

雨漏り修理の施工事例と金額

依頼前の参考にされてください。

工事内容外壁の一部防水工事とトイレ天井の板張り替え工事
税込総額90,000円(税込)

内容雨漏りの原因である屋根板金の交換工事
税込総額220,000円(税込)

工事内容雨漏りの原因であるスレート屋根葺き替え工事
税込総額500,000円(税込)

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よくある質問(FAQ)

「雨漏れ」と「雨漏り」、どちらを使えばいいですか?

日常会話では「雨漏れ」でも通じますが、正式な表記は「雨漏り」です。業者に依頼する際や書類上では「雨漏り」を使うのが正解です。

「雨漏れ」という言葉は間違いなのでしょうか?

完全な間違いではなく、口語的・地方的に広まった言葉です。ただし専門用語としては認められていないため、正式な場では避けましょう。

雨漏りを放置するとどうなりますか?

木材の腐食、断熱材の劣化、カビによる健康被害、不動産価値の低下などにつながります。小さなシミでも早期対応が重要です。

雨漏り修理の費用はどのくらいかかりますか?

軽微な補修なら数千円〜数万円、部分的な修理は数万円〜十数万円、大規模修繕は数十万円以上かかる場合もあります。現場調査で正確な見積もりを確認しましょう。

雨漏り修理に火災保険は使えますか?

台風や大雨など自然災害が原因の場合、火災保険で補償されるケースがあります。ただし経年劣化は対象外のため、事前に保険内容を確認してください。

日々のお困り解決隊リペルンに相談するとどんな対応をしてもらえますか?

近所の職人がすぐに駆けつけ、無料で点検・見積もりを行います。状況に応じた最適な修理方法を提案し、保証制度もご用意していますので安心してご相談ください。

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まとめ|「雨漏れ」と「雨漏り」を正しく理解して住まいを守る

「雨漏れ」という表現は会話の中ではよく使われますが、専門的には正式な用語ではありません。一方、「雨漏り」は建築現場や保険・行政の手続きなどでも必ず用いられる、正しい表現です。

大切なのは、言葉の違いを理解するだけでなく、もし雨漏りが起きているなら放置せずに早めに対応することです。小さな染みや湿気も、放置すると建物の劣化や健康被害につながりかねません。

修理を依頼する際は、経験豊富で信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。屋根や防水工事に不慣れな会社に任せると、かえって被害が広がるケースもあります。無料点検や見積もりを活用し、複数の提案を比較したうえで最適な工事方法を選びましょう。

「雨漏りかな?」と少しでも不安を感じたら、早めに相談するのが安心への近道です。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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