手すりの代わりになるもの11選|工事不要・賃貸可・安くて安全な代替案

介護やケガの回復期などで、急に「手すりがあれば安心なのに…」と感じる場面は少なくありません
しかし実際には、建築時にバリアフリー設計がされていない住宅では、後から手すりを取り付ける工事が難しいケースもあります。

  • 手すりをつけると扉が開かなくなる
  • 廊下が狭くなる
  • 壁が砂壁でボロボロ
  • 工事費の負担を避けたい
  • 賃貸住宅で工事が出来ない

さらに、お座敷やキッチンなど、壁から距離があり手をつける場所がない空間も意外と多いものです。

そんなときに役立つのが、「手すりの代わりになるもの」です。

工事不要で、賃貸でも使える置き型や突っ張り式、歩行補助具などを活用すれば、安全性を高めながら経済的な負担も抑えられます。
本記事では、目的や設置場所に応じて選べる手すり代替アイテムをわかりやすく紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 工事不要で使える「手すりの代わりになるもの」の種類と特徴
  • 玄関・トイレ・ベッドサイドなど、場所別のおすすめ製品
  • DIYで作れる低コストな簡易手すり

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目次

手すりは基本的に工事が必要

手すりは歩行や立ち座りの動作を安全に行うための支えですが、安全のため壁や床の下地にしっかり固定する工事が必要です。そのため

  • 設置位置や高さを決めるための打ち合わせ
  • 下地の有無や補強工事の確認
  • 工事日程の調整

が必要になり、すぐに取り付けたい人や賃貸住宅に住む人にとってはハードルが高いのが実情です。

役に立つ!手すりの代わりになるもの

工事ができない、または時間やコストを抑えたい場合には、手すりの代わりになるアイテムがあります。大きく分けると次の4タイプです。

  • 置き型タイプ(玄関・トイレ・ベッド横などに設置)
  • 突っ張り・吸盤タイプ(工事不要で賃貸OK)
  • 歩行補助具タイプ(杖・歩行器など持ち運びできる)
  • DIY・家具活用タイプ(低コスト&カスタマイズ可能)

これらを使えば、工事をせずに必要な場所で安全性を確保できます。
次の章からは、それぞれの特徴と選び方を詳しく見ていきましょう。

置き型タイプ

置き型タイプは壁や床に穴を開ける必要がなく、設置や移動も簡単。工事ができない賃貸や、急な介護ニーズにもすぐ対応できます。

①玄関用置き型手すり

段差に合わせて調整できるタイプも

鉄製やスチール製のしっかりしたベース板付きタイプが安定性もあるためおススメ。段差の昇降を安定してサポートしてくれます。

価格帯:10,000〜50,000円
特徴:幅広のベース板で安定感抜群/滑り止め加工あり
おすすめポイント:靴の脱ぎ履きが楽になる・玄関の転倒リスク減

②トイレ用サポート手すり

画像引用: https://x.gd/mtcYg

両側から手をつけられる独立フレーム型がロングセラー。軽量アルミ製や、折りたたみ式で収納できるモデルも人気です。

価格帯:10,000〜50,000円
特徴:高さ調整可能/便座周りに置くだけでOK
おすすめポイント:下半身の力が弱い方でも安定して立ち上がれる

③ベッドレール

転落防止や立ち上がりの補助にもなる

マットレス下に差し込むタイプと、床置きタイプの2種類があります。就寝中の転落防止や、起き上がりの補助にも役立ちます。

価格帯:8,000〜20,000円
特徴:高さ調整機能付き/滑り止め加工あり
おすすめポイント:介護用ベッド以外の一般ベッドでも使えるモデルが豊富

突っ張り・吸盤タイプ

工事ができない賃貸住宅や、壁に穴を開けたくない場合は、突っ張り式や吸盤式の手すり代替品が便利です。
天井や床・壁に圧力で固定するので、傷をつけずに設置可能。引っ越しや模様替えのときも、外して再利用できます。

④突っ張りポール

画像引用: https://x.gd/Lfun6

天井にまで届く長いポール。中間地点につかみやすいように手すりが付いています。廊下や玄関、リビングなど設置場所を選ばず使えるのが魅力です。

価格帯:12,000〜25,000円
特徴:高さ位置を自由に調整可能/工事不要で賃貸OK
おすすめポイント:広い範囲で体を支えられ、立ち上がりから移動までスムーズにサポート

⑤浴室用吸盤式手すり

画像引用:https://x.gd/5lZcR

強力吸盤でタイルやガラス面に固定する短い手すりです。浴槽の出入りやシャワー中の姿勢保持に便利です。

価格帯:3,000〜8,000円
特徴:防水仕様/工具不要で設置数秒
おすすめポイント:浴室や洗面所など濡れやすい場所でも使える
注意点:木目調・ザラつき面など凹凸のある壁には吸着しにくい

歩行補助具タイプ

移動や立ち座りのサポートは、必ずしも固定式でなくても可能です。杖や歩行器などの歩行補助具は、持ち運びできて屋外でも活躍します。手すり設置が難しい家や一時的な利用にも向いています。

⑥4点杖

4点で接地するため安定感が高い

接地面が4つあり、安定感の高い杖。自立するため、手を離しても倒れにくく、屋内外で使えます。

価格帯:3,000〜10,000円
特徴:4点で地面に接するためバランスが取りやすい/高さ調整機能付きが多い
おすすめポイント:足腰が弱い方やリハビリ中の方でも安心して使える

⑦歩行器

室内でも使いやすい小型のものもある

フレームを両手で握って前方に進むタイプ。屋内用は軽量で小回りが効き、屋外用は大型キャスターとブレーキ付きで安定性が高いです。

価格帯:8,000〜25,000円
特徴:両手でしっかり支えられる/体重を預けて歩ける/種類によっては折りたたみ可能
おすすめポイント:大きな転倒防止効果があり、下半身の筋力が低下している方に向く

⑧シルバーカー (屋外移動+休憩)

押して歩くカート型。荷物を載せられるだけでなく、座面付きで休憩も可能です。買い物や散歩での利用に適しています。

価格帯:10,000〜25,000円
特徴:荷物収納スペースあり/座面付き/ブレーキ機能付きモデル多数
おすすめポイント:長時間の外出や荷物運びに便利で、途中で座って休憩できる

DIY・家具活用タイプ(低コスト&カスタマイズ可能)

市販パーツと既存の家具を利用すれば、低コストで自分の家や使う人に合わせた手すり代替品を作れます。

家具と一体化させれば見た目も自然で、設置場所に合わせた安全対策が可能です。費用は数千円〜1万円程度で済むことも多く、短期利用や試用にも向いています。

⑨机や棚を利用した支え

画像引用:https://www.y-is.co.jp/contents/tesuri/

既存の家具の側面や天板にバーを取り付けて支えとして利用することが出来ます。手すりは数千円で購入も出来、家自体に穴を開けるわけではないため賃貸でも使える手法です。

ただし体重を支えられるほどの大きな家具にのみ設置するようにされてください。

価格帯:2,000〜8,000円(部材費のみ)
特徴:家具の重量を利用して安定性を確保/見た目が家具と一体化
おすすめポイント:玄関の下駄箱やキッチンカウンター横など、省スペースで自然に設置できる

⑩市販のパイプとクランプで作る支え

画像引用:https://daii.jp/inaka/tesuri.php

ホームセンターで売っている金属パイプ(イレクターパイプや単管パイプ)とクランプ金具を使ってDIYで組み立てる方法もあります。

価格帯:3,000〜30,000円
特徴:長さ・高さを自由に調整可能/屋外や特殊な場所にも対応可
おすすめポイント:玄関の上がり框や廊下沿いなど、市販品が置けない場所でも作れる
デメリット:DIY上級者向き

⑪パイプハンガーで手すりを作る

パイプハンガーを縦に配置した事例

耐久性も高く価格も手頃なパイプハンガーを縦に配置するとどこでも掴める手すりになります。施工は少し大変ですが他と被らない手すりを作ることが出来ます。

価格帯:2,000〜8,000円
特徴:価格が安く、強度がある/独自の手すりになる
おすすめポイント:縦型にするとどこでも掴める手すりになる
デメリット:DIY上級者向き

補助金制度(介護保険)で手すりをお得に取り付ける方法

手すりやその代替品は、自費購入だけでなく介護保険や自治体の制度を活用することで、費用を大きく抑えられる場合があります。

もし「お金がかかるから、、」という理由で手すりの設置を諦めていた方は介護保険の住宅改修制度を使えば自己負担が2万円程度で家中に手すりを取り付けることも出来ます。詳しくは以下ページでご説明しております。

よくあるご質問

手すり代替品はどれくらいの耐荷重があれば安心ですか?

目安は自分の体重+10kg以上。例えば体重60kgの方なら耐荷重70kg以上を選びましょう。体重をしっかり預ける用途なら、80〜100kg対応の製品が安心です。ただしDIYで制作するものは耐荷重が分からないため自己責任となります。

吸盤式手すりは本当に安全ですか?

平滑で硬い面(タイル・ガラス・FRPなど)に正しく設置すれば安全に使えます。ただし木目調やザラつき面では吸着力が弱まります。必ず取り付け後に体重をかけてテストし、定期的に吸盤の状態を確認しましょう。

介護保険で手すり代替品は借りられますか?

要介護・要支援認定を受けていれば、レンタルや購入で介護保険が使える場合があります。置き型や突っ張り式などの福祉用具が対象になることも多いので、ケアマネジャーや地域包括支援センターに確認してください。

置き型手すりは滑って動いてしまいませんか?

床との接地面にゴムや滑り止めマットが付いている製品は動きにくいです。必要に応じて市販の滑り止めシートを敷けばさらに安定します。

短期間だけ使いたい場合はどうしたらいいですか?

レンタルがおすすめです。月額数百円〜数千円で借りられ、不要になったら返却可能です。退院後のリハビリや一時的な体調不良にも向きます。

設置に工具は必要ですか?

置き型や吸盤式は不要です。突っ張り式や家具連結型でも、多くは六角レンチやドライバー程度で済みます。DIYタイプはパイプカッターや電動ドライバーが必要です。

ちょっとした大工仕事をお願いしたいとき

「自分で手すりを作ってみたいけれど、道具がない…」
「パイプのカットや家具への固定が不安…」

そんなときは、当社の大工さん直派遣サービスをご活用ください。
近くにお住まいの大工さんが、ご自宅に伺い、その場で作業や設置を行います

手すりや手すり代替品の取り付けはもちろん、玄関や廊下のちょっとした補強、家具へのバー取り付けなど、短時間の軽作業から対応可能です。
「こんな小さな仕事でも頼めるかな?」という内容こそお任せください。

工事業者に頼むほどではないけれど、自分でやるには不安…そんなお悩みを、大工の確かな技術で解決します。

まとめ|手すりの代わりになるものは目的別に選ぶ

手すりの代わりになるものは、家の間取りや使う人の体の状態、そして予算によってベストな選択が変わります

「すぐに安全を確保したい」
「長く使うから丈夫さを重視したい」
「賃貸だから工事できない」
――そんな条件を整理して選べば、ムダなく、しかも安心感のある環境づくりができます。

あなたや家族の生活スタイルにぴったりの方法を見つけて、安全で快適な毎日を手に入れましょう。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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