床が沈む原因徹底解説!自分で出来る対処法と依頼時の適正価格丸わかり

「ここの床、歩くと沈むけど大丈夫かしら…」
「床の修理費用は高額になるのではと不安」

こんなお悩みありませんか?

「年月が経てば古くなるものだ」と床の沈みを放置すると劣化が進み、踏み抜いてしまったり、構造まで腐食してしまったりと修理費用が高額になることがあるため、早めの対策をおススメしてます。

しかし、どうやって修理をすればいいのか。床は修理の仕方により費用も大きく変わるため、安心・安全な床修理を行うためには皆さん自身できちんと知識を身に着けておかなければなりません

そこで本記事では床の基礎知識や修理のポイント、自分で出来る対処法や費用について解説いたします。
この記事を読むことで床の修理に必要な知識は完全網羅できると言えます。

この記事を読んでわかること
  • 自宅の床の状況が分かるようになる
  • 自分で出来る床修理を理解できる
  • 業者に頼む際の適正価格がわかる

床に関してお困りの方はぜひ最後まで読まれてください!

目次

今すぐチェック!床の危険度レベル⚠

まずはご自宅の床の状況を認識することから始めましょう。上の図を見て床の状況がどの危険度レベルにあるか確認してみてください。各レベルにより工事の内容に違いが出てきます。

レベル1:表面の工事と構造部分の少しの補強で対応可能。
レベル2:構造の補強工事と表面の工事で対応。
レベル3:基本的には構造の補強や取り換えが必要となる

床が沈む原因は主に7つ

窓際や水回り近くで床が沈むことが多い

床が沈む原因は床下の基礎部分によるものとそれ以外に分けることが出来ます

<基礎部分に原因>

  • 長年の湿気による木材の劣化
  • 給排水管の漏れによる木材の急激な劣化
  • シロアリ被害による木材の空洞化
  • 不適切な施工による構造的欠陥

<基礎部分以外に原因>

  • 同じ場所ばかり踏むことによる負荷の蓄積
  • 重量のあるものを長く設置している
  • 地盤沈下

それぞれ詳しく見ていきましょう。

床下の基礎部分に原因

住宅の床は下記イラストのような構造になっています。黄色で囲んだ線内が基礎部分と言われ、この部分が劣化すると床が沈む要因になってきます。

なぜこの基礎部分が劣化するのか、その原因を実例写真を見ながら解説します。

長年の湿気による木材の劣化

湿気により基礎の木材が腐る

お風呂や洗面所、キッチンまわり、そして窓際などでは、湿気の影響で床下の木材が徐々に腐ってしまうケースがよく見られます。長年にわたり湿気が蓄積されることで、基礎の木材部分が少しずつ劣化し、気づかないうちに強度を失っていきます。ある日ふと足元にフワフワした感覚や床の沈みを感じて問題に気づくというケースが少なくありません。特に築20年以上経過した住宅ではこのようなトラブルが起こりやすく、さらに水はけの悪い土地に建っている家では発生のリスクがより高まります。

給排水管の漏れによる木材の急激な劣化

気づかぬうちに床下の排水管が漏れていることがある

給排水管が破損して水が漏れ出し、基礎部分や床下に水がかかってしまっているケースがあります。給排水管は床下に設置されているため、日常生活の中では異常に気づきにくく、知らないうちに水が漏れ続けてしまうことが多いです。こうした状態が続くと、木材や基礎が急速に劣化します。特に湿気に弱い木材部分では、腐食やカビの発生などの影響も加わり、床を支える力が徐々に失われていきます。

シロアリ被害による木材の空洞化

シロアリ被害にあっている床下

床が沈む原因として意外と多いのが、シロアリによる被害です。シロアリは木材の内部を食い荒らしてしまうため、見た目にはわかりにくいのが厄介な点です。床下の土台や柱などにシロアリが入り込むと、木材の強度が急激に低下し、家全体の構造を支える力が大きく損なわれてしまいます。シロアリは一度繁殖を始めると、その勢いは非常に速く、数か月で木材がスカスカの状態になってしまうことも珍しくありません。

不適切な施工による構造的欠陥

通気を考えていない施工や根太の数が通常より少ないなど

あまり大きな声では言いづらいのですが、同業者として正直にお伝えすると、建築時の手抜き工事や施工ミスが原因で、数年〜十数年後に床の沈みやたわみといった問題が発生するケースも少なくありません。本来であればしっかりと行うべき下地処理が不十分だったり、床を支えるための補強材が省略されていたり、あるいは湿気対策や通気設計が甘いまま仕上げてしまっていることもあります。こうした施工の粗さはすぐには表面化しないため、住み始めた直後には気付けないことがほとんどです。しかし、年月の経過とともに床下の構造が本来の耐久性を保てなくなり、沈みやすくなったり、きしみが出たりといった不具合が現れてきます。

基礎部分以外に原因

床の沈みの多くは基礎部分に原因があります。しかし以下に示すような要因もあります。

同じ場所ばかり踏むことによる負荷の蓄積

良く通る場所やいつも立っている床は沈みやすい

普段の生活の中で、よく通る場所や長時間立っている場所などには無意識のうちに繰り返し力が加わり続けています。キッチンの作業スペース、洗面台の前、ドアの出入り口などが代表的です。こうした場所では、床の一部分だけに負荷が集中し、下地材がたわんだり劣化したりして、次第に沈み込むような症状が現れることがあります。

重量のあるものを長く設置している

床の沈みの原因として意外と見落とされがちなのが、大型家具や重量物による影響です。たとえば、大型のスピーカーや本棚、グランドピアノなど、重さのあるものを長期間同じ場所に設置していると、想像以上に床下の構造に負担がかかります。荷重が一箇所に集中すると徐々に下地材がたわみ、最終的に床が沈んだり傾いたりする原因になります。こういった重量物を置く場合、本来であれば設置前に床の補強工事を行うのが望ましく、後からでも補強を検討する必要があります。

地盤沈下

こればかりはどうしようもないのですが、地盤沈下が原因の場合もあります。地盤沈下は建物の下にある地面そのものが沈んでしまう現象で、これが原因で床が傾いたり沈んだりすることがあります。地震などの自然現象や、地下水のくみ上げ・周辺の工事によって引き起こされることもあり、住んでいる側が事前に予測したり、日常生活で防ぐことはほとんどできません。なお、地盤改良にかかる費用は規模や方法によって異なりますが、一般的には約50万円〜300万円程度が目安となります。

床が沈む原因は基礎部分に問題があることが多い

壁側が大きく沈む床。基礎の木材がほぼ腐っていた。

色々お伝えをしましたが、床が沈む原因で最も多いのが床下の「基礎部分」の劣化です。湿気や水漏れ、不適切な施工などが特に多く、木材の腐食や構造の弱体化を引き起こし、床全体の強度を低下させます。見た目では分かりにくく、気づいたときには広範囲に被害が及んでいるケースも少なくありません。安全に暮らすためにも、早期の確認と適切な補修が大切です。

【自分で出来る】床が沈んでいるときの対処法

対処法1:床下の湿気を抑える

対応しやすいのが湿気を抑える作業です。基礎部分が劣化する要因は主に湿気となるため、床下の湿気を抑えることはある程度の効果があると言えます。なお、湿気を抑える作業が効果があるのは床の危険度レベルのレベル1までです。あくまで進行を遅らせることを目的とした対処となります。

市販されているもので当社が現場で使用しているものは無いので「これがおススメです!」とお伝えすることが出来ず恐縮ではあるのですが、Amazonで「床下 除湿」と検索するとたくさんの商品が出てきます。こういった商品を床に敷き詰めると良いです。

対処法2:上から新しい床材を敷く

DIY床材も最近は種類が増えてきました

今ある床の上に新しい床材を敷くという方法もあります。ただしこの対処法はあまりおススメできません

【理由】
①基礎部分の補強をしていない
 →基礎部分を補強せずに上に貼っていくため問題の根本解決にならない
②床工事は思っている以上に大変
 →家具の移動や1枚1枚貼っていく作業は慣れていないとかなり時間がかかる

「床の表面が汚くなったから新しい床にしたい!」という理由であればおススメ出来ますが、床が沈んでいるときはあくまで対処療法として考えておく方が良いでしょう。

沈む床の修理は業者に依頼がおススメ

今お伝えした通り、自身で対応できる部分はあるものの、原因の追求や修繕の質の高さ、再発予防などを考えると業者に依頼を検討をした方が良いです

それでは床の修理に対応している業者について説明をしていきます。

床修理業者比較表

床の修理に対応している業者は主にこちらの5業者になります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

業者タイプ技術力価格おススメ度特徴
大手リフォーム会社★★★☆★☆☆☆★★☆☆保証充実、高額
地元工務店★★★★★★★☆★★★☆技術力高
個人の大工★★★☆★★★☆★★★☆腕確か、当たり外れ
便利屋★★☆☆★★★★★☆☆☆技術不安
職人直派遣(リペルン)★★★★★★★☆★★★★腕の良い職人選抜

大手リフォーム会社 【おススメ度:★★☆☆】

メリット:充実したアフター保証制度があり、何かトラブルがあった際も安心して相談できます。接客も丁寧で、提案から完成まで一貫してサポートしてくれます。安定した仕上がりが期待できます。

デメリット:下請け業者への中間マージンが発生するため、同じ工事内容でも費用が高額になりがちです。色々出来るからこそ合わせて複数の提案をされるため、「ココだけ修理したい」という場合には不向きです。

地元工務店【おススメ度:★★★☆】

メリット:地域に根ざした営業で地元の気候や住宅事情を熟知しており、その土地に適した施工方法を提案してくれます。職人との距離が近く、細かい要望も直接伝えやすい環境です。長年の経験による高い技術力と、地域での評判を大切にするため丁寧な仕事が期待できます

デメリット:信頼できる工務店を探すのが困難で、インターネット上の情報も限られがちです。規模が小さいため、工務店によって技術力や対応力に大きな個人差があるのが現実です。繁忙期には工期が延びる可能性もあります

個人の大工【おススメ度:★★★☆】

メリット中間マージンが一切発生しないため、材料費と人件費のみの非常にリーズナブルな価格設定が可能です。融通が利きやすく、工事中の細かな変更にも柔軟に対応してもらえることが多いです。

デメリット:個人事業主のため、万が一のトラブル時の保証が不明確になりがちです。一人で作業することが多く、大規模な工事や工期の短い案件には対応が困難な場合があります。技術力や人柄に大きな個人差があり、事前の見極めが重要になります。

便利屋【おススメ度:★☆☆☆】

メリット:電球交換から簡単な家の修理まで、幅広い生活の困りごとに対応してくれる利便性があります。急な依頼にも柔軟に対応してくれることが多く、一人暮らしの高齢者や忙しい方には非常に助かるサービスです。小さな作業でも嫌がらずに引き受けてくれ、料金も作業時間に応じた明確な設定が一般的です。

デメリット:専門的な技術を要するリフォーム工事には対応できない場合が多く、応急処置程度の作業に留まることがあります。建築に関する専門知識が不足している場合があり、構造に関わる作業は避けた方が安全です。作業品質にバラつきがあり、業者選びが重要になります。

職人直派遣 日々のお困り解決隊 リペルン【おススメ度:★★★★】

メリット工事内容を事前に丁寧にヒアリングし、近くにいる最適な職人さん(床修理なら大工さん)を直接派遣しています。複数の職人さんを抱えているため最適な人材をスピーディーに派遣できます。品質と対応スピードを両立しています。事前見積もりも明確で追加料金の心配も無し。

デメリット基本的には個人の職人さんを派遣するため、職人が5人以上同時にかかるような大規模なリフォームには対応できない場合があります。緊急時の対応も、職人の空き状況によっては即日対応が困難なこともあります。

▼日々のお困り解決隊 リペルンへのお問い合わせはこちらからも出来ます

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基礎部分の修理費用

床下点検口から確認してみる

沈んでしまった床は、表面を張り替えるだけでは根本的な解決にはなりません。原因の多くは床下の「根太(ねだ)」や「大引き」といった基礎部分の劣化やゆがみによるものです。そのため、床の沈みを直すには、まず床を一部開口し、基礎部分の状態をしっかり確認・補強する必要があります。場合によっては、新しい部材で補強したり、湿気対策を講じることもあります。

■ 構造補修・下地調整費の目安

内容概要費用目安(税込)備考
根太の補強・交換腐食・沈み部分を修復20,000〜50,000円/箇所開口・下地再施工含む
ベニヤ増し貼り下地を平滑にする5,000〜10,000円/㎡厚みにより価格変動
防虫・防カビ処理湿気や白アリ対策20,000〜80,000円程度オプション扱いが多い

表面の床材を張り替える

張り替えの工法

基礎部分の修理が出来たら次に表面の床材を張り替えていきます。張り替え方法は2種類あり、床を全て剥がして取り換える「張り替え」と、既存の床材の上に新しい床材を貼っていく「重ね張り(上張り)」があります。

それぞれ特徴を整理していきます。

項目張り替え工法重ね張り工法(上張り)
特徴既存の床をすべて撤去し、新しいフローリングに張り替える工法。下地や構造材の補修も同時に行える。既存の床の上に新しい床材を貼る工法。短期間で施工でき、費用も抑えやすい。
メリット✓ 下地の状態を確認・補強できる
✓ 床の高さが変わらない
✓ 工期が短く、騒音も少ない
✓ 廃材が出ないため費用を抑えやすい
デメリット✕ 費用が高くなりやすい
✕ 工期が長く、騒音も出る✕ 廃材処分費がかかる
✕ 床の高さが上がり、段差が生じる
✕ ドアや敷居との調整が必要になることも
おすすめのケース・床が沈む、きしむなどの劣化がある場合
・築20年以上の住まいで、しっかりリフォームしたい場合
・表面の劣化だけ直したい場合
・費用と工期を抑えたい場合

予算に余裕があれば、床の基礎部分まで見える「張り替え工法」をおススメしておりますが、当社で行う工事の8割は重ね張り工法です。

重ね貼り工法でも、床が沈んでいる箇所を開口して丁寧に補強を行っております。

床の一部をカットして補強。構造を傷つけないようにするプロの手が必須。

床の部材別の費用目安

床材は主に4種類が使われています。それぞれの特徴と費用目安を以下まとめました。

表面材の種類特徴費用目安(㎡あたり・税込)備考
クッションフロア(CF)水回りに強く安価なビニール素材約7,000〜15,000円廊下・洗面などの小面積に適している
フローリング(合板・突板)木目調で見た目もよく、住宅で定番約12,000〜25,000円張り替えの場合は下地状況により費用変動
フロアタイル石目調・木目調などデザイン性と耐久性が高い約13,000〜25,000円土足使用の場所や店舗にも対応可能
畳(新調)調湿性があり和室に適した床材約13,000〜20,000円/畳表替えは約6,000〜10,000円/畳

床リフォームの事例集

※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。

✔ case.1

一部沈む玄関部分の床張り替え

リフォーム内容下地一部補強と張り替え(重ね張り)
リフォーム費用(総額・税込)88,000円

コメント:床の重ね張りということでご依頼いただきました。一部床が沈んでいる箇所があり、開口した上で表面の補強、重ね貼りで出来るだけ費用を抑えた施工を致しました。

✔ case.2

玄関からダイニングの床張り替え

リフォーム内容下地一部補強と張り替え(重ね張り)
リフォーム費用(総額・税込)250,000円

コメント:玄関からダイニングまでの床を重ね貼りで張り替え工事致しました。巾木も床材に合わせて新調致しました。

職人さんに直接施工を依頼したい方はぜひお問い合わせください!

お気軽にご相談ください!

年中無休で9時~19時まで受付中!

まとめ

床の沈みや劣化は放置しておくと被害が広がり、修理費用が高額になることもあります。

原因の多くは床下の基礎部分にあるため、表面だけを直しても根本的な解決にはなりません。

自分でできる湿気対策などの応急処置もありますが、安全性や再発防止を考えると、信頼できる業者による補強工事がおすすめです。重ね張り・張り替えといった施工方法や床材によって費用も大きく変わるため、正しい知識を持って最適な選択をしましょう!

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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