床鳴りの原因は音を聞けば分かる!?自分で出来る直し方と補修費用

静かな夜、ふと歩いた瞬間に「ギシッ」「ミシッ」と響く床の音に、思わず立ち止まった経験はありませんか?

実はその「床鳴り」、放置しておくと建物全体の劣化や思わぬ修理費用に繋がることがあります。

床鳴りの原因は単に「家が古いから」ではありません。新築や築10年以内の住宅でも、湿度や温度、素材の変化によって音が発生することがあります。原因は床材・下地・構造体など多岐にわたり、それぞれ対処法も異なります。

この記事では、床鳴りの原因を音の種類別に丁寧に解説するとともに、自分で出来る応急処置、さらには修理事例や業者選びのコツまで網羅的に紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 床鳴りの原因特定方法
  • 自分で出来る応急処置のやり方
  • プロに依頼すべきケースと、その際にかかる費用の目安

床鳴りの「原因」と「正しい対処法」を一緒に見つけていきましょう!

専門オペレーターが丁寧に対応

目次

【音の種類別】床鳴りの原因を特定する方法

床鳴りとひと口に言っても、「キュッキュ」「キシキシ」という高い音から「ミシミシ」「ギシギシ」といった重く低い音まで、その種類はさまざまです。
しかし実は、この音の高さによって、ある程度の原因を見分けることができるのです

「高い音」の事例1

※実際の床鳴りを録音したものです
※音量にご注意ください

こちらの音はカタカナで表記すると「キュッキュ」もしくは人によっては「キシキシ」でしょうか?

このような音の場合、フローリング材同士が擦れ合っていたり、釘が浮いて床材と擦れあっているなどが原因の場合が多いです。実際この現場では釘が浮いて合板と擦れあって音が鳴っていました。

床の一部を剥ぐことはありますが、大がかりな工事は必要ないケースが多く、直ぐに改善できる可能性があります。
また、音が壁際から聞こえる場合には、床と壁の木部が擦れ合っている場合もあります。

「高い音」の事例2

※実際の床鳴りを録音したものです
※音量にご注意ください

こちらの音はカタカナで表記すると「パキッ」や「キシッ」に近いです。

こちらの現場ではフローリング材同士が擦れ合って床鳴りがしてました。フローリング材同士が擦れあって音が鳴っている場合は市販の補修材で改善できる可能性があります。

詳しい補修のやり方は後述致します。

「低い音」の事例1

※実際の床鳴りを録音したものです
※音量にご注意ください

こちらの音はカタカナで表記すると「ギシッギシッ」でしょうか。

このような低い音の場合は床下の基礎部分に問題があるケースが多いです。床下の構造は下記図のようになっていて「根太(ねだ)」や「大引(おおびき)」、「束(つか)」といった木材が組まれており、それぞれが家全体の床を支える役割を担っています。

これらの部材が経年劣化や湿気、施工不良などで緩んでくると、踏んだときにズレが生じて音が鳴ることがあります。

このタイプの音は原因の特定が難しく、様々な可能性が考えられます。プロの手を借りて修理することが望ましいです。

「低い音」の事例2

※実際の床鳴りを録音したものです
※音量にご注意ください

こちらの音はカタカナで表記すると「ボコッ」でしょうか。
音と共に床が少しだけ沈んでいるような感覚がある場合、束が原因の可能性があります。

束が浮いていてひずみが出来て音が鳴っていれば、高さの調整をするだけで音は鳴りやみますが、別の要因も重なっている可能性もあり、こちらもプロの手を借りて修理するのが望ましいです。

まずは「音の高さ」で、床鳴りの種類を分類

高い音なら比較的軽症、低い音なら床下に要注意

このように、まずは自宅の床鳴りが「高い音か・低い音か」に注目することで、原因の見当をつけやすくなります。
修理が必要な範囲や方法も大きく変わってくるため、音の種類から発生場所を探ることは、床鳴り対策の第一歩といえるでしょう。

自分でできる床鳴りの応急処置①

「高い音」なら自分で修理も出来る!?

床鳴りが軽度の場合は、市販の専用グッズを使うだけで音を抑えることができます。

フローリング同士のすき間や接触によって床がきしんでいる場合、すき間を埋める・滑りを良くすることで音を軽減できます。中でも有名なのが「高森コーキ 床鳴りピタット」です。

画像引用元:高森コーキ株式会社 公式オンラインショップ

「床鳴りピタット」は、フローリングのすき間に液剤をたらすだけで、木材同士の摩擦を軽減し、音を抑えることができます。施工に工具は一切不要で、床をはがす必要もなく、誰でも手軽に使えるのが人気の理由です。

床のきしみが気になるけれど、大がかりな工事は避けたいという方には、「床鳴りピタット」が手軽でおすすめです。まずは音がする場所に試してみて、改善するかどうかを確認してみましょう。

100%無垢フローリングには使えないのでご注意ください。

自分でできる床鳴りの応急処置②

無垢のフローリングにありがちですが、木が湿気を吸って、木同士が膨張して床鳴りを起こしている場合があります。その際は床材の間に意図的にすき間をつくる処置が有効です。

音がする床材のすき間にカッターや細いノコギリなどで軽く切れ込みを入れたり、目地部分を少し削ったりして余裕を持たせると、板の圧迫が緩み、音がピタリと止むことがあります。
無垢フローリングでよく使われる方法で、施工ミスではなく季節的な湿気変化に応じたメンテナンスとして行われることもあります。

床暖房を設置している場合は、カッターでの補修をするとパネルを傷つけてしまう恐れもあるため業者に任せるのが安心です。

プロに依頼した方がよいケース

自分でできる応急処置を試したが床鳴りが全く改善しないとき、また「低い音」が鳴っているときはプロに依頼することを強くお勧めします。

「床が沈む」「鳴る範囲が広い」「音がだんだん大きくなっている」といった症状があれば、単なる摩擦音ではなく、下地材や構造体のゆるみ、劣化、あるいは床下の湿気やシロアリによる被害が隠れている可能性があるためです。
こうした問題は表面的な処置では改善できず、構造レベルでの補修や交換が必要になります。

症状が複数箇所に広がっていたり、床に異常な沈みや浮きを感じたら、それは「DIYでは難しいサイン」。早めにプロの目でチェックしてもらいましょう。

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修理をプロに頼むときの流れと注意点

床鳴り修理を業者に依頼する際は、事前の確認と見積もり内容の把握がとても重要です。

床下の工事や補強は、作業内容や原因によって大きく費用や施工時間が変わるため、事前にしっかり調査してもらい、納得した上で依頼する必要があります。また、床鳴りの原因がシロアリや腐食だった場合には、修理と合わせて対策工事も必要になることがあります。

修理の流れとしては

事前の現地調査(無料または数千円程度)
原因特定と見積もり提示
修理日の調整
工事(半日〜2日程度)

注意点としては「原因を特定せず床材だけ張り替える」ような業者には注意が必要です。施工事例を確認して信頼できる会社を選びましょう。

職人直派遣 日々のお困り解決隊 リペルン

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修理費用の目安と見積もりのポイント

床鳴りの修理費用は、原因や工事の内容によって大きく異なりますが、ある程度の相場を知っておくと安心です。

症状が軽ければ応急処置で済みますが、下地や構造の修復が必要になると費用もそれなりにかかります。事前に費用感を把握しておくことで、「相場より高すぎる見積もり」などにも気づけます。

修理内容費用の目安内容例
フローリングの一部調整(ビス止めなど)10,000円〜50,000円浮きや反りの固定、ビス打ち、簡易補修など
下地補強(根太・床束の補修)30,000円〜100,000円床材を一部はがして下地のズレ・ゆるみを補強
フローリング全面張り替え(6帖以内想定)100,000円〜300,000円板材の劣化や広範囲の沈み・たわみによる大規模修繕

見積もりの際にチェックすべき3つのポイント

業者に見積もりを取る際は、金額だけでなく内容をしっかりチェックすることが重要です。

床鳴りの修理は原因が見えにくいため、業者によっては「とりあえず全部張り替えましょう」と不必要な工事を提案してくることもあります。また、「調査費」「解体費」などの名目で追加費用が発生するケースもあるため、内訳を確認することがトラブル防止につながります。

チェックすべき主なポイントは以下の3つです。

1:作業内容が具体的に記載されているか(説明されたか)
2:補修範囲が明確に示されているか(床のどの面の工事か)
3:解体・復旧費用が入っているか(床を解体する工事がある場合)

「安いから」だけで選ぶのではなく、納得できる説明と見積もりを提示してくれる業者を選ぶことが、満足のいく修理への第一歩です。

床鳴り修理の当社事例集

※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。

✔ case.1

リフォーム内容原因箇所特定と薬液注入
リフォーム費用(総額・税込)33,000円

✔ case.2

リフォーム内容既存床解体と下地補強工事、クッションフロア施工
リフォーム費用(総額・税込)155,000円

✔ case.3

リフォーム内容下地一部補強と張り替え(重ね張り)
リフォーム費用(総額・税込)250,000円

専門オペレーターが丁寧に対応

まとめ

床鳴りは放っておくと、建物全体の劣化や高額な修理につながることがあります。

「高い音」なら市販グッズやDIYで改善できるケースもありますが、「低い音」や床の沈みがある場合は、床下構造に問題がある可能性が高く、専門業者による点検・補強が必要です。

まずは音の種類を見極め、無理せず信頼できるプロに相談することが、安心で快適な暮らしへの第一歩です。
気になる床鳴りは、早めの対応をおすすめします。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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