古くなった砂壁のリフォーム方法6選!費用や工期、自分で出来る方法も

「また砂が…」
そんな風にため息をつきながら、毎朝ほうきや掃除機を手に取っていませんか?

築年数の経った家によく見られる“砂壁”は、年月とともに劣化し、少しの振動でも砂がパラパラと落ちてくるようになります。放っておくと掃除の手間が増えるだけでなく、アレルギーやカビの温床になるなど、家族の健康にも影響を与える可能性があります。

この記事では、そんな砂壁の悩みを根本から解決する6つの方法と、それぞれにかかる費用や工期の目安、さらに自分でできる対処法まで丁寧に解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • リフォームにかかる費用と工期の目安
  • 自分でできる簡易リフォーム
  • 後悔しないための業者の選び方

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目次

砂壁が劣化することで起こる3つの問題

砂壁から砂が落ちるようになっても、「少しぐらいなら仕方ない」とそのままにしている方も多いかもしれません。

しかし、放っておくことで生活面でも健康面でも、さまざまなリスクが広がっていきます。
ここでは、実際に多くの人が感じている3つの代表的な問題を紹介します。

①掃除してもキリがない…暮らしのストレスに

掃除をしてもまたスグに砂が落ちてくる、、

毎日掃除しても砂が落ち続ける――それだけで、日々の生活にストレスが溜まります。

劣化した砂壁は、振動や風だけで細かな砂が落ちるようになります。これにより、床や家具が常にザラついた状態になり、掃除してもすぐに元通りになってしまいます。

「朝に掃除機をかけても、夕方には砂が目に付く」「裸足で歩くと足に砂が付いている」といった悩みをよく聞きます。毎日掃除をしているのに報われない状況は、精神的な疲れにもつながりかねません

見落としがちな“砂掃除のストレス”は、暮らしの満足度を確実に下げていきます。早めの対処が、快適な毎日への第一歩です。

②アレルギーやカビの原因に?

劣化した砂壁は、家族の健康を脅かすリスクになりえます。

古い砂壁には、ホコリ・カビの胞子・ダニの死骸などが付着していることがあり、壁の崩れとともに空気中に舞い上がることがあります。さらに、湿気を含んだ壁はカビの温床にもなりやすいのです。

「咳が止まらない」「くしゃみや目のかゆみが増えた」など、アレルギー症状が悪化する家庭もあります。特に子どもや高齢者など、免疫力が弱い人にとっては深刻な影響を及ぼす可能性があります。

見た目では分からなくても、砂壁の劣化は“住まいの空気の質”にも直結しています。健康被害を未然に防ぐためにも、早めのチェックが重要です。

③「古さ」が目立つ見た目

劣化した砂壁は、住まい全体の印象を悪くし、来客時に気まずい思いをすることもあります。

壁の一部が剥がれていたり、変色していたりすると、「きちんと手入れされていない」「古くて暗い印象」と見られてしまうことがあります。せっかく部屋をきれいにしても、壁だけでマイナスの印象を与えてしまうのはもったいないことです。

見た目の印象は暮らしの“満足度”に直結します。砂壁のリフォームは、見栄えだけでなく、自信を持てる空間づくりにもつながります。

砂壁が劣化する3つの主な原因

砂壁は見た目が”和の趣”を感じさせる一方で、年月とともに少しずつ劣化していきます

砂壁の劣化にはいくつかの明確な原因があります。ここでは、特に多い3つの理由について、砂壁の構造や原材料にも触れながら解説します。

① 築年数の経過による自然劣化

砂壁は、色砂(天然石や貝殻を粉砕したもの)などの骨材と、糊液を混ぜた天然素材で出来ています。それを石こうボードなどの下地の上に塗り仕上げています。

これらの材料は、時間が経つとともに接着力が低下し、表面が脆くなっていきます。

とくに築30年以上の住宅では、自然乾燥によって表面が粉状になり、指で軽くこすっただけでも崩れてしまうことがよくあります

砂の落下は、経年劣化による“寿命”のサインなのです。

②湿気や結露による下地の弱まり

砂壁の下地には、ラスボード(石膏ボードの一種)や古い建物であれば木摺り板が使われていることが多く、湿気の影響を受けやすい構造になっています。

特に結露が発生しやすい窓まわりや水まわりでは、下地が湿気を吸収して膨張・収縮を繰り返し、砂壁の表面にひび割れや浮きが生じやすくなります。

雨漏りや換気不良も原因となるため、室内環境によって劣化スピードが大きく左右される点に注意が必要です。

③家具の接触や微振動による剥がれ

タンスやソファを壁際にピッタリ設置していると、家具の振動やわずかな動きが繰り返し砂壁にダメージを与えます

また、日常生活の中でのドアの開け閉め、道路の振動なども“微振動”となり、目に見えないレベルで壁面を刺激しています。

砂壁は表面が柔らかく繊細な素材のため、こうした外的な接触や振動の積み重ねが、やがて崩れや剥がれにつながります。

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今すぐできる!自分で試せる砂壁の応急処置と簡易リフォーム

「とりあえず今落ちてくる砂をどうにかしたい」「業者に頼むのはまだハードルが高い」
そんな方のために、自分でできる砂壁の応急処置や簡単なリカバリー方法をご紹介します

大がかりな工事をせずに、日常のストレスを軽減する手段として活用してみてください。

① 市販の砂壁おさえスプレーを使う

砂がポロポロ落ちるのを防ぎたいなら、まずは市販の砂壁おさえスプレーがおススメです!
ネットショップにもありますし、近くのホームセンターにも必ず取り扱いがあります。

表面を軽く固めて落砂を抑える効果があります。完全な補修ではないものの、応急処置としては非常に効果的です

実は私の家も古いお家で、床の間の砂壁がポロポロ落ちてきていたので、「壁おさえスプレー」で応急処置をしています。スプレーしてから1日~2日はスプレーした部分だけすこし色が濃くなってましたが、いつの間にか周りと馴染んでいて今では全く気付きません。

スプレーするだけの手軽さなので、大変おススメです!
▼実際に使った壁おさえスプレー

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② 自分で塗れる「珪藻土塗料」で明るい雰囲気に

簡単な道具で塗れる珪藻土塗料もDIYに向いています。

最近は、ローラーやハケで塗るだけの内装用塗料が数多く販売されています。既存の砂壁の上からそのまま塗れる製品もあり、壁の補強と同時に見た目も一新できます

上の写真は当社でトイレの交換を行った後に、施主様自らトイレ内を塗装されたものです。とてもキレイに仕上がっていたので「すごいですね!」と思わず写真を撮ってしまいました笑

時間と手間は多少かかりますが、費用対効果の高い方法です。リフォームの“お試し”としてチャレンジする価値は十分あります。

▼実際に使われていた塗料

本格的に直すなら?砂壁リフォーム6つの選択肢

「応急処置では追いつかない」「落砂だけでなく、部屋の雰囲気も一新したい」
そんな方には、プロによる本格リフォームがおすすめです。

ここでは、砂壁の劣化を根本から解決できる6つの代表的な工法をご紹介します
それぞれの費用感(6帖の壁面想定)・工期・向いている人の特徴もあわせて解説します。

1:下地処理+そのままクロス貼り(最も手軽な方法)

元は緑色に近い壁面に白いクロス張り

コストとスピード重視なら、既存の砂壁の上に下地処理を施してからクロスを貼る方法が最適です。

壁の凹凸を平らにした上からクロスを直接施工するため、大がかりな工事が不要で、工期も短め。
デザインのバリエーションも豊富で、部屋の印象をガラリと変えられます。

費用目安(6帖の部屋壁面想定)約9万円〜13.5万円
工期1〜2日
向いている人費用を抑えて見た目を整えたい方

砂壁の傷みがひどい場合は出来ないことも

2:石膏ボード下地+クロス仕上げ(しっかり長持ちタイプ)

石膏ボードを張ると凹凸も無くすことが出来る

画像引用:身銭を切った投資ブログさんよりお借りしてます

砂壁の傷みがひどい、あるいは長持ちを重視するなら、石膏ボードで新たな下地を作る方法が安心です。

既存の壁にビス留めで石膏ボードを貼り付け、完全に新しい下地を作ったうえでクロスを施工します。凹凸や浮きのある劣化した砂壁でも、美しく仕上がるのが特長です。

費用目安(6帖の部屋壁面想定)約24万円〜33万円
工期3〜5日
向いている人仕上がりの精度や耐久性を重視する方/大きく雰囲気を変えたい方

3:羽目板(木の温もりをプラス)

擦れやすい下部分を腰壁にする工法

砂壁の調湿性や和の趣を活かしながら、砂の落下を防ぎたいなら、下半分だけを木材で覆う「腰壁羽目板仕上げ」がおすすめです。

腰壁施工では、壁の下半分に杉・ヒノキなどの無垢材を板状に張り付け、上部の砂壁はそのまま残します。これにより、砂壁特有の風合いや調湿性は維持しつつ、掃除が大変な下部の落砂を防止。さらに木材の質感が加わり、和モダンで温かみのある雰囲気に仕上がります。

費用目安(6帖の部屋壁面想定)約15万円〜22万円
工期2〜4日
向いている人砂壁のメリットを残したい方/下部だけでも砂落ち対策をしたい方

4:珪藻土塗り替え(機能性+ナチュラルな質感)

調湿・脱臭などの機能性も重視したい方には、珪藻土の塗り替えがぴったりです。

珪藻土は自然素材で、室内の湿度を調整し、カビ・ダニの発生を抑える効果もあります。塗り方によって風合いを出せるため、デザイン性も魅力です。

費用目安(6帖の部屋壁面想定)約10万円〜20万円
工期2〜4日
向いている人健康や空気環境に配慮したい方 / 自然な雰囲気にしたい方

5:漆喰塗り替え(和洋どちらにも合う)

重厚感ある壁にしたい方には、漆喰塗り替えが最適です。

漆喰は石灰が主成分の自然素材で、防火性・抗菌性・耐久性に優れています。光をやわらかく反射する上品な仕上がりで和洋どちらにも合うため根強い人気があります。

費用目安(6帖の部屋壁面想定)約12万円〜22万円
工期2〜4日
向いている人健康や空気環境に配慮したい方 / 自然な雰囲気にしたい方

6:壁そのものの撤去・張り替え(下地ごと刷新)

全くの別物に生まれ変わります

砂壁の劣化が激しく、下地材まで痛んでいる場合は、壁を下地ごと撤去して張り替える方法が最も確実です。

既存の砂壁とその下地(木ずり・ラスボードなど)をすべて解体し、新たに石膏ボードなどの下地を組んだうえで、クロス貼りや塗装など希望の仕上げを施します。見た目や機能性を一新でき、リフォーム効果は非常に高い方法です

この場合は床や建具なども合わせて交換となるため、費用は100万円以上かかることを想定されたほうが良いです。

費用目安約100万円〜
工期7~10日
向いている人和室を洋室にリフォームしたい方 / 長期的な安心感を重視したい方

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業者に頼むときの注意点

①複数見積もりで工法・費用比較を

1社だけで決めず、必ず複数の業者から見積もりを取って比較することが基本です。

業者によって提案される工法や材料、費用の考え方が異なるため、比較することで自宅に本当に合った内容を選べるようになります。また、金額だけでなく、説明の丁寧さ・対応のスピードも比較対象になります。

例えば、A社は「下地を再利用して費用を抑える」提案、B社は「長持ちするから下地から作り直すべき」と言うかもしれません。複数の視点を知ることで、納得感のある選択ができます。

最初から1社に絞らず、2〜3社に見積もりを依頼し、提案内容や説明の違いを見比べることが失敗しない第一歩です。

②「安すぎる業者」に注意する

相場より極端に安い業者には、注意が必要です

「工事後に追加費用が発生した」「安い材料を使われてすぐに傷んだ」など、最初の安さで選んだ結果、後からトラブルになるケースもあります。また、説明が不十分なまま契約を急がせる業者も要注意です

「10万円以下でできます!」と安さをアピールする業者に依頼した結果、

  • 実際は塗料のグレードが非常に低かった
  • 下地補修費が別途かかって、結局20万円以上に

といったトラブルが少なくありません。

「安い=お得」とは限りません。きちんと説明してくれて、価格に見合う内容かを確認する姿勢が大切です。

信頼できる職人を見つけるコツ

砂壁リフォームを安心して任せるには、「実績があり、信頼できる職人」と出会うことが何より大切です。

なぜなら、壁の状態は住まいによって異なり、経験や技術力が仕上がりを大きく左右するからです。価格や広告だけで判断すると、思わぬトラブルにつながることもあります。

「日々のお困り解決隊 リペルン」では、砂壁リフォームの実績がある全国の職人をご紹介しています。職人さんは現場での仕事を確認したうえで提携しており、対応の丁寧さや技術力にも安心感があります。ご紹介はすべて無料。対応エリアも日本全国をカバーしているのが特徴です。

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実際のリフォーム事例紹介

※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。

✔ case.1

内容砂壁の下地補強とクロス施工
工期2日
費用(総額・税込)110,000円

✔ case.2

内容珪藻土に塗り替え(別途畳をフローリングに)
工期3日間
費用(総額・税込)140,000円(床工事は別)

まとめ | 砂壁の悩みは早めの対応がカギ

砂壁の劣化は、掃除のストレスや健康リスク、見た目の印象悪化など、暮らしにさまざまな問題をもたらします。
そのまま放置せず、状態に合った方法で早めに対処することが大切です。

DIYで手軽に補修する方法から、プロによる本格リフォームまで選択肢は豊富にあります。
信頼できる職人に相談すれば、失敗のリスクも減らせます。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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