床が抜ける前兆とは?危険なサイン・修理費用を実例で解説

「床が沈む」「歩くとギシギシ音がする」など、ちょっと気になる症状はありませんか?

実はそれ、“床が抜ける前兆”かもしれません。
放置すれば安全面だけでなく、修理費が数倍にふくらむこともあります。

この記事では、床が抜ける前の危険なサインと原因、修理にかかるリアルな費用例をわかりやすく解説します。
あわせて、被害を防ぐためのチェック方法と早期対処のコツも紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 床が抜ける前に現れる危険なサインがわかる
  • 自宅の床が安全かどうかを判断できる
  • 修理費用の目安と相場感をつかめる

▼「いますぐ修理してほしい!」という方は、こちらからご相談ください。近くの職人が最短即日対応いたします。

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目次

床が抜ける仕組みと原因

床が抜けるのは突然ではなく、内部構造の劣化がゆっくり進行した結果です。まずは床の仕組みを知り、どんな部分が弱点になりやすいかを理解しましょう!

床の構造

フローリングの下には、「下地合板」「根太」「大引」「束」「束石」といった層があり、それぞれが重さを分散し、家全体を支えています。1㎡あたりおよそ150〜180kgに耐えるようになっており、非常に強い構造といえます。

しかし、これら基礎部分が傷むと床全体のバランスが崩れたわんだり、抜けたりします。

床下の基礎部分が傷む主な原因

床下の基礎部分が傷む主な原因は、湿気・シロアリ・経年劣化の3つです。

これらは木材や金属を腐らせたり、接合部を緩めたりして、床全体の強度をじわじわと弱めていきます。見た目では分かりにくい分、気づいたときには大きな損傷になっていることもあります。

  • 湿気による腐食:床下の通気が悪いと湿気がこもり、根太や大引がカビや腐朽菌で劣化します。特に梅雨〜夏場はリスクが高いです。
  • シロアリ被害:木材内部を空洞化させ、気づかないうちに支えがスカスカになる。束や根太が被害を受けると床が沈みやすくなります。
  • 経年劣化・施工不良:長年の荷重や乾燥収縮で木材が痩せ、金具が緩む。初期施工で防湿処理が不十分な場合は早期劣化が進行します。

危険サイン!床が抜ける前兆

床が抜ける前には、必ず“危険サイン”があります。初期のうちに気づければ、修理費用も被害も最小限で済みます。

以下では、進行段階ごとに現れやすいサインを整理しました。自宅の床に当てはまる項目がないか、ひとつずつチェックしてみましょう。

初期段階のサイン

床が抜ける前兆の初期段階では、目に見えにくい小さな異変が起こります。この段階で気づけば、表面補修や軽微な補強で修復でき、構造体へのダメージを防ぐことが可能です。

  • 歩くと「ギシギシ」と音がする
  • 床にわずかな“沈み”を感じる
  • フローリングの継ぎ目が浮いている・隙間がある
  • クロスの継ぎ目や巾木(はばき)に亀裂が入る

これらは「床下の木材がわずかに動いている」サインです。違和感を感じたら、その場に重いものを置かず、早めに点検を依頼しましょう。

進行段階のサイン

異変を放置すると、床下の支えがさらに弱まり、床全体のバランスが崩れ始めます。根太や束が部分的に腐食し、荷重を支えきれなくなることで、「たわみ」や「傾き」が明確に現れるようになります。

  • 歩くと“ブカブカ”して柔らかい感触がある
  • 家具を置くと傾く/テーブルの上のコップが滑る
  • 床下からカビ臭や湿気のにおいがする

この状態では、すでに構造の劣化が進行中。放置すると配管や壁に影響が及ぶ前段階なので、早急に専門業者の点検が必要です。

危険段階のサイン(すぐに使用中止を!)

ここまで進行すると、床が抜ける危険が非常に高く、即対応が必要です。床下の主要構造(根太・束・大引など)が機能しておらず、一部に荷重が集中しているため、次の一歩で抜け落ちる可能性があります。

  • 足を踏み出すと沈み込み、床材がたわむ
  • 床が黒ずんでいる、もしくは膨らんでいる
  • 床下点検口から見える木材が黒カビ・ボロボロ状態

この状態では一刻も早く立ち入りをやめ、修理を依頼しましょう。応急処置ではなく、根本的な補強工事が必要な段階です。

▼業者が来るまでの応急処置方法はこちらの記事を参考にされてください。

床が抜けた実例と修理費用差

床の異変を放置すると、被害は一気に広がり、修理費用が5倍以上になることもあります。

床下の構造体は、湿気や腐食が進むと連鎖的に弱っていくため、一部の修理で済むはずだった箇所が、最終的には配管や断熱材、壁紙などへ被害が波及してしまうからです。

以下は、当社が実際に対応したケースです。

実際に床が抜けたケース

ある日、住人が踏み抜いて床が抜け落ち、床下に通っていた給排水管が破損。被害が一気に拡大。
修繕では、床の撤去・下地の再構築・配管交換まで行う必要があり、最終的な費用は約50万円超えの修理費用に。ケガがなかったのが不幸中の幸いでした。

もし早い段階で根太の交換をしていれば、10万円前後で済んでいたケースです。「少し沈むだけ」と放置した代償は、想像以上に大きいものでした。

床の修理費用目安

床の修理費用は、症状の程度と施工範囲(面積)によって大きく変わります。
たとえば一般的な一室(約4.5帖=約7㎡)でも、「表面補修で済むか」「下地まで腐食しているか」で費用は5万円〜50万円前後と大きな差が出ます。

床の構造は、フローリング(表面材)だけでなく、その下の下地合板・根太・大引・束など複数の部材で支えられています。そのため、表面の傷みだけなら短時間で直せますが、下地が腐っている場合は床を一度剥がして補強する必要があります。

修理内容症状レベル費用目安(4.5帖あたり)工期主な施工内容
表面補修(フローリング上貼り)軽度約6〜10万円半日〜1日床材を重ね貼り。見た目改善中心
根太交換+床下補強中程度約10〜15万円1〜2日床の一部を剥がして根太や下地を補強
床全面張替+構造補強重度約25〜50万円2〜5日床材・下地・根太・断熱材まで全交換。構造からリフレッシュ。

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業者に依頼する前に知っておきたい注意点

床の修理を業者に依頼する際は、見積もり内容と点検の精度をしっかり確認することが大切です。
安さだけで選ぶと、後から「追加費用が発生した」「再発した」といったトラブルにつながることがあります。

床修理の依頼前に、次の4つのポイントをチェックしておきましょう。

①相見積もりをとる

2〜3社に見積もりを依頼し、工事範囲・下地の状態・保証内容を比較します。極端に安い見積もりは、下地補強を省略している場合があるので注意が必要です。

②現地調査で床下まで点検してもらう

表面だけの点検では本当の原因を特定できません。床下点検口がある場合は、実際に点検口から内部を確認してもらいましょう。

もし点検口がない場合は、床上での状態(沈み・たわみ・音など)を丁寧に確認して判断します。

③追加費用の有無を事前に確認

工事中に「配管が破損していた」「断熱材が腐っていた」などの理由で追加費用が発生することがあります。 契約前に、どこまでが基本工事で、どこからが追加費用なのかを明確にしておきましょう。

④「点検だけでもOK」な地域密着型業者を選ぶ

初回点検や見積もりだけでも対応してくれる、地域の職人さんが安心です。現場慣れしているため状況説明が丁寧で、万が一のトラブルにも素早く対応してもらえます。

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まとめ

床の修理で失敗しないポイントは、「どこまで見てくれるか」「説明が明確か」です!
床下をしっかり確認し、信頼できる職人に依頼すれば、余計な出費を防ぎながら長持ちする住まいに直すことができます。

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床リフォームの事例集

※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。

✔ case.1

一部沈む玄関部分の床張り替え

リフォーム内容下地一部補強と張り替え(重ね張り)
リフォーム費用(総額・税込)88,000円

コメント:床の重ね張りということでご依頼いただきました。一部床が沈んでいる箇所があり、開口した上で表面の補強、重ね貼りで出来るだけ費用を抑えた施工を致しました。

✔ case.2

玄関からダイニングの床張り替え

リフォーム内容下地一部補強と張り替え(重ね張り)
リフォーム費用(総額・税込)250,000円

コメント:玄関からダイニングまでの床を重ね貼りで張り替え工事致しました。巾木も床材に合わせて新調致しました。

✔ case.3

畳張替えと下地の補強工事

リフォーム内容下地補強と畳の張り替え
リフォーム費用(総額・税込)150,000円

コメント:今にも抜けそうな畳床の下地を補強し、畳も新品に取り替えました。

よくある質問(FAQ)

床が沈むけど、まだ抜けてはいません。すぐに修理したほうがいいですか?

はい、早めの修理をおすすめします。沈みや軋みは、床下の構造材(根太・大引など)が弱っているサインです。この段階で補修すれば、10万円前後の部分修理で済むことも多いですが、放置すると構造ごと交換が必要になり、50万円以上に膨らむこともあります。

床下点検口がない家でも、調査できますか?

可能です。点検口がない場合は、床上の状態(沈み・たわみ・音・におい)から総合的に判断します。また、畳の部屋であれば畳を一部めくって床下の様子を確認することもできます。必要に応じて、小さな点検用開口を作ることもあります。

修理にはどれくらいの期間がかかりますか?

軽度の補修なら半日〜1日、構造補強が必要な場合は2〜5日ほどです。工事の範囲や床下の状態によって変わりますが、ほとんどのケースでは1週間以内で完了します。

修理中は部屋を使えますか?

軽度の上貼り工事なら、施工翌日から使用できます。
ただし、構造補強や全面張替えの場合は床を剥がすため、数日間は該当部屋の立ち入りができません。家具の移動が必要になる場合もあります。

保険や補助金は使えますか?

シロアリ被害や老朽化の場合は原則自己負担ですが、自治体によっては「耐震改修」「バリアフリー改修」「介護保険住宅改修」などの補助対象になることがあります。業者に相談すれば、申請サポートを受けられる場合もあります。

修理の見積もりだけ依頼しても大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です。
「見積もりだけ」「点検だけ」でも対応してくれる業者を選ぶのが安心です。当社(リペルン)でも、無料点検・見積もり対応を行っています。

床下が湿っていると言われました。放置するとどうなりますか?

湿気を放置すると、木材が腐り、シロアリが発生しやすくなります。床の沈みだけでなく、家全体の構造に影響するため、防湿シート施工や床下換気工事などで早めに対策しましょう。

床修理の相場がわかりにくいのですが、どう見極めればいいですか?

見積書の内容を「材料費・施工範囲・保証期間」で比較しましょう。同じ金額でも、下地補強や防湿処理を含むかどうかで大きな差があります。不明点をそのままにせず、質問に丁寧に答えてくれる業者=信頼できる業者と考えてください。

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まとめ

床が抜けるようなトラブルは、突然ではなく小さなサインの積み重ねで起こります。音、沈み、湿気、におい——どれも見逃しやすい“初期のSOS”です。

こうした前兆の段階で修理すれば、費用は10万円前後で済むことが多いですが、放置すると構造材や配管まで被害が広がり、50万円以上に膨らむこともあります。

「なんとなく違和感がある…」と思ったときこそ、点検のチャンス。住まいの安全を守るいちばん確実な方法は、気づいたその瞬間に行動することです。

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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