フローリングの黒ずみは水漏れが原因?見分け方・修理費用まとめ

「気づいたら床が黒ずんでいる…まさか水漏れ?」そんな不安を抱えていませんか?

確かにフローリングの黒ずみの多くは“水漏れ”や“湿気の滞留”が原因です。放置すると、床材の下地まで水が染み込み、腐食やカビの発生、さらにはシロアリ被害につながることもあります。

でも大丈夫。早めに原因を見極め、正しい応急処置をすれば、被害を最小限に抑えることができます。
本記事では、黒ずみの原因の見分け方から応急処置の手順、修理費用の目安、相談先の選び方までをわかりやすく解説いたします。

この記事を読んでわかること
  • 黒ずみの原因の見分け方がわかる
  • 黒ずみの修理方法と費用の目安
  • 信頼できる職人・業者の探し方

▼「いますぐ修理してほしい!」という方は、こちらからご相談ください。近くの職人が最短即日対応いたします。

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目次

黒ずみはそもそも何?カビなの?

フローリングの黒ずみを見つけると、「カビ?」「汚れ?」と不安になる方が多いです。実際には、黒ずみは複数の要因があります。
大きく分けると、次の3つのパターンです。

①カビや水シミによる黒ずみ

フローリング材の内部に水分が染み込み、カビが繁殖したり、木の成分(タンニン)が酸化して黒く変色するケース。これは「見えないところで水分が停滞している」サインです。

②皮脂汚れ・油汚れによる黒ずみ

キッチンやリビングの出入口付近など、人の出入りが多い場所では、皮脂・油・調味料の飛び散りなどが蓄積し、時間とともに酸化して黒く変色します。

とくにワックスが劣化している床では、汚れが染み込みやすくなります。

③ゴム製品・マットによる色移り

家具の滑り止め、マット、観葉植物の鉢受け皿など、ゴムや樹脂が床に長期間接触すると、化学反応による変色が起きることもあります。これも黒ずみの一種ですが、水漏れとは原因が異なります。

原因によって対処法はまったく違う

フローリングの黒ずみは、見た目が似ていても原因によって取るべき対応が大きく異なります。

【1】排水管・配管の不具合

特徴・見分け方

  • キッチン、洗面所、浴室、洗濯機など水回りの近くで黒ずみが発生している
  • 数日〜1週間ほどで黒ずみがじわじわ広がっている
  • 床の表面がふかふかしている、踏むと湿っている感じがある
  • 下地や壁際が冷たく感じる

この場合は、排水管や給水ホースのゆるみ・破損などで水が漏れ、床下にしみ込んでいる可能性が高いです。

対処法

  • 応急的にタオルで水を吸い取り、扇風機・除湿機で乾燥させる
  • すぐに水道設備業者(配管修理対応の業者)へ連絡
  • 被害箇所をスマホで撮影し、状況を記録しておく
  • 賃貸の場合は、管理会社・大家さんに報告。原因を勝手に触るのはNG

排水管の水漏れは、構造への影響があるため早急に対応が必要です!

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【2】雨漏りや結露

特徴・見分け方

  • 水回りが近くにないのに黒ずみが発生している
  • 発生場所が外壁沿い・窓の下・サッシ周辺など
  • 雨の後や梅雨時期、冬の暖房使用時に黒ずみが濃くなる
  • 壁づたいにシミが伸びている、壁紙が浮いている

この場合は、屋根・外壁・サッシなどからの雨水浸入、または室内外の温度差による結露水のしみ込みが原因です。

対処法

  • 雨の後にシミが広がるなら雨漏り調査業者または外壁リフォーム業者へ依頼
  • 冬場の結露が原因の場合は、断熱・換気対策を検討
  • 床下まで水が回っている場合は、木材の乾燥とカビ防止処理が必要
  • 被害拡大を防ぐため、黒ずみ部分の家具やマットは一時的に移動する

雨漏りや結露は、壁や断熱材の中に水が残るため外見より深刻なケースが多いです。
黒ずみが「窓の下」や「外壁際」にあるときは、すぐに専門業者へ相談しましょう。

【3】皮脂・油汚れ

黒ずみがキッチンや通路など、人の出入りが多い場所に限られているなら、油・皮脂汚れの酸化が原因の可能性があります。

特徴・見分け方

  • 触ると少しベタつく
  • 水回りではなく動線上に集中
  • 黒ずみが点状・擦れたように見える

対処法

  • 中性洗剤をぬるま湯で薄めて拭き取る
  • 重曹やアルコールで軽くこすり、仕上げに乾拭き
  • 汚れが取れにくい場合はフローリング用ワックスを再塗布

定期的に掃除・ワックスを行えば再発防止可能。水漏れタイプと違い、構造に影響はありません。

【4】ゴム・マットの色移り

家具の滑り止めやマット下の黒ずみは、ゴム可塑剤と塗膜の化学反応による変色です。
湿気がなくても進行するため、水漏れとは別問題。

特徴・見分け方

  • マット・ゴム脚の形に沿って黒い跡がある
  • 拭いても落ちない
  • ベタつき・光沢変化がある

対処法

  • 軽度なら表面を研磨または再塗装で修復可能
  • リペア業者に表面塗装を依頼
  • フローリングの部分交換も検討(色の差は出る)

対処法まとめ

下の表では、主な原因タイプごとの特徴と正しい対処法をまとめました。どれに当てはまるかを確認し、必要に応じて専門業者へ相談しましょう。

原因タイプ原因・発生場所必要な対応危険度
【1】給排水管不具合水回り近く水道設備業者へ相談🔴 高
【2】雨漏り・結露窓下・サッシ周辺雨漏り修理業者へ🔴 高
【3】皮脂・油汚れリビング・キッチン・玄関中性洗剤や重曹で掃除。ワックス再塗布🟡 中
【4】ゴム・マットの色移り家具の脚・滑り止め・鉢受け皿など通気性マットに交換軽度なら研磨・再塗装🟢 低

原因別の修理方法と料金相場

黒ずみの原因がわかったら、次に気になるのは「どう直すか」「いくらかかるか」。フローリングの黒ずみ修理は、原因と被害の範囲によって費用が大きく変わります。

ここでは主な4タイプ別に、修理の流れと相場を解説します。

【1】排水管・配管の不具合

修理方法

  1. 給排水管・ホースの修理・交換(漏水箇所の補修)
  2. 床下乾燥・防カビ処理
  3. フローリングの部分張替えまたは再塗装

料金相場

工事項目内容費用相場
給排水管の修理パッキン交換・接続部補修など軽微な修理約1万〜2万円
床下配管の交換漏水や老朽管の交換約3万〜8万円
フローリング部分張替え(1〜3㎡)黒ずんだ床材の交換約5万〜15万円
床下乾燥・下地補修防カビ・断熱材交換など約10万〜20万円

合計目安

軽度で 6〜20万円前後、中〜重度で 15〜30万円前後
賃貸住宅の場合は、配管トラブルが原因であれば大家・管理会社負担になるケースも多いです。

【2】雨漏り・結露

修理方法

  1. 雨漏り箇所の特定・補修(屋根・外壁・コーキング)
  2. 結露対策(断熱・換気・防湿シート施工)
  3. フローリングの部分張替えまたは再塗装

料金相場

工事項目内容費用相場
雨漏り補修屋根・外壁・サッシ周辺の補修約5万〜20万円
床張替え(2〜6㎡)被害範囲の床材交換約8万〜25万円
断熱・防湿施工結露・湿気対策約10万〜20万円

合計目安

合計目安10〜40万円前後。
雨漏り・結露は放置すると壁内や断熱材まで浸水し、修理費が倍増することも。早期診断と補修が重要です。

【3】皮脂・油汚れ

修理方法

  1. 中性洗剤・重曹で清掃
  2. ワックス剥離+再塗布
  3. 変色が残る場合は研磨・再塗装

料金相場

工事項目内容費用相場
清掃+ワックス中性洗剤・重曹で清掃+再塗布約1,000〜2,000円/㎡
研磨+再塗装表面の酸化汚れ除去約2万〜5万円

内部に水が染みていないため、DIY対応も可能。ワックスを定期的にかけ直せば、再発も防げます。

【4】ゴム・マットの色移り

修理方法

  1. 表面洗浄(床用クリーナー・研磨パッド)
  2. 再塗装・表面補修
  3. 必要に応じて部分張替え

料金相場

工事項目内容費用相場
クリーニング表面洗浄・軽研磨約3,000〜1万円
再塗装塗膜再生・補修約2万〜5万円
部分張替え板材交換(1〜2㎡)約5万〜10万円

賃貸住宅の場合の注意点

洗濯機の水漏れでブカブカになった床

フローリングの黒ずみは、原因によって「誰の負担で修理するのか」が変わるため、賃貸ではとくに慎重な対応が必要です。自己判断で修理を進めると「本来はオーナー負担だったのに自腹になった…」というトラブルも起こりがち。

ここでは賃貸で絶対に守りたいポイントをまとめます。

原状回復義務と自己負担の線引き

賃貸では、退去時に「原状回復」が求められますが、すべてが借主負担になるわけではありません。

借主が負担するケース(自己負担)

  • 飲み物をこぼした・油汚れを放置したなどの生活上の過失
  • ゴムマット・家具跡による色移りや変色
  • カビを長期間放置して悪化させたケース

貸主が負担するケース(オーナー負担の可能性)

  • 給排水管の故障・老朽化が原因
  • 雨漏り・結露など建物の不具合が原因
  • 施工不良や建物設備によるトラブル

「自然劣化・建物の不具合」は貸主、「過失・放置」は借主というのが基本ラインです

修理前に管理会社・保険会社へ連絡を

賃貸で最もやってはいけないのは、管理会社に報告せず勝手に修理することです。
後から「本来の修理方法と違う」「費用負担の扱いが変わる」といったトラブルに発展することがあります。

正しい流れ

  • 黒ずみを発見したらまず管理会社へ連絡
  • 現場確認(管理会社・オーナー・業者)
  • 原因調査
  • 修理方法・費用負担を決定
  • 修理開始

また、賃貸契約に火災保険(家財・借家人賠償)が付いている場合、
「水漏れによる床の損傷」が補償対象になることもあるため、保険会社にも確認しておくと安心です。

応急処置は借主責任で早めに

原因が貸主負担かどうかに関わらず、被害拡大を防ぐ初動は借主の責任になります。
放置してカビが広がると「適切な管理を怠った」と判断されることも。

最低限やるべき応急処置

  • 水分をタオルで吸い取る
  • 扇風機・サーキュレーターで乾燥
  • マット・家具をどかして湿気を逃す
  • 黒ずみ部分を清潔に保つ
  • 写真を撮って時系列で記録

早めの初動対応は、「借主の管理責任を果たしていた」という証拠にもなります。

フローリングの黒ずみ修理はどの業者にお願いすればいい?

黒ずみの原因によって、相談すべき業者はまったく異なります。
「とりあえずリフォーム会社に…」と頼む前に、まずは下の表で正しい窓口を確認しましょう。適切な業者に相談することで、調査費や修理費を安く済ませられる場合もあります

特徴想定される原因依頼すべき業者
水回りが近い・短期間で広がる給排水管の水漏れ水道設備業者
雨の日のあとに濃くなる雨漏り・外壁やサッシの隙間雨漏り修理業者
ベタつき・足跡っぽい・落とすと薄くなる皮脂・油汚れの酸化ハウスクリーニング業者
マット等の形にぴったり一致、拭いても落ちないゴム・樹脂の可塑剤による塗膜変色ハウスクリーニング/フローリング補修業者
床が柔らかい、歩くと沈む下地腐食・カビ・構造材の傷み大工

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よくある質問(FAQ)

フローリングの黒ずみは放置するとどうなりますか?

黒ずみの原因が水漏れ・雨漏りの場合、カビ → 木材腐食 → 床の沈み込み → シロアリ被害と進行します。
汚れや色移りの場合は見た目だけですが、水が原因の黒ずみは放置厳禁です。

黒ずみが「カビ」なのか「汚れ」なのか見分ける方法は?
  • 水回り・外壁沿いで広がっている → 水漏れ・雨漏りの可能性大
  • キッチンや通路でベタつく → 皮脂・油汚れ
  • マットや家具の脚跡に沿っている → ゴムの色移り(化学変色)
  • 拭いても落ちない&床が柔らかい → 下地が濡れている可能性

判断が難しい場合は、専門業者の点検がおすすめです。

黒ずみの掃除に漂白剤を使っても大丈夫?

NGです。
塩素系・酸素系漂白剤はフローリングの塗膜を傷つけ、さらに変色させる可能性があります。
掃除する場合は、中性洗剤・重曹・アルコールの範囲にとどめましょう。

部分的な黒ずみはDIYで直せますか?

原因が 皮脂・油汚れ であれば、

  • 中性洗剤
  • 重曹
  • アルコール

で落ちるケースは多いです。黒ずみの範囲が広い・床が沈む・カビ臭がする場合はDIY不可で、早急に業者点検が必要です。

賃貸ですが、黒ずみの修理費は誰が負担しますか?

給排水管の故障・雨漏りなど建物側の不具合 → 基本は貸主(オーナー)負担
皮脂汚れ・放置によるカビ・ゴムマット跡 → 借主負担
どちらかわからない場合は、修理前に必ず管理会社へ連絡しましょう。

DIYで直せるケースは?

皮脂汚れや軽い油汚れはDIYで直せますが、水漏れ・雨漏り・床が沈む場合はDIYは難しいです。

再発を防ぐには?

水回りの点検、結露対策、油はね防止、ゴムマットを避けるなど原因に応じた対策を。

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まとめ

フローリングの黒ずみは、「カビ?」「汚れ?」と不安になりますが、ほとんどのケースは 給排水管トラブル・雨漏り・皮脂汚れ・ゴムの色移り のいずれかに分類できます。原因さえつかめば、適切な対処と再発防止ができ、修理費を無駄に増やすことも防げます。

水回りや外壁沿いの黒ずみは、床下や下地に水が回る前のサイン。早期に原因を止めれば、部分張替えで済むことも多く、将来的な腐食やシロアリ被害を防ぐ“家の健康診断”にもつながります。

一方、皮脂・油汚れやゴム跡の色移りは、掃除や表層の補修で十分に改善可能です。

「どのタイプか分かれば、やるべきことはシンプル」です。

「原因が分からない」「どこに頼めばいいか迷う」そんな時は、地元の職人が原因調査から補修まで対応できるサービスに相談するのがおすすめです

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この記事を書いた人

元建材商社で営業・仕入れを経験し、その後LIFULL社で住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営に携わってきました。業界の幅広い知識とデータ分析を活かし、暮らしに関わる情報をわかりやすくまとめて発信してます。住まいに関する疑問やお悩みを解決し、より良い暮らしをサポートすることを目指しています。

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